Dorico 1.x アップデートによる主な追加機能
これらのアップデートには、以下の追加機能および改良が含まれています。
バージョン 1.2.10
小節線
- 浄書オプション > 小節線ページに「反復記号の羽根」オプション追加、繰り返しを強調する羽根を表示可能
組段やフローの終端の小節線
- 記譜オプション > 小節線ページに「小節線を結合」オプション追加、譜表ごとに線を描画するかすべての組段を繋ぐかを選択可能
拍子記号の左の小節線
- 属性パネル > 拍子記号グループに「すべての譜表の小節線を結合」オプションを追加
音部記号
- 曲中の音部記号変更に用いる音部記号のサイズと太さを最適化
強弱記号
- 浄書オプション > 強弱記号ページに「歌詞に対する強弱記号の垂直位置」オプションを追加
- Shift + D ポップオーバーで、無音から、または無音に至る段階的強弱記号の直接入力が可能
歌詞
- 歌詞の番号を表示可能、また番号に特定のフォントを設定可能
符頭
- 編集 > 符頭サブメニューを拡充し、さまざまな符頭を直接選択可能
- 浄書オプション > 音符ページに「倍全音符(ブレーべ)の符頭の外観」オプションを追加(丸または四角)
打楽器
- 打楽器の奏法を再生に反映
- ゴーストノートを自動的に弱く再生
- 記譜オプション > 打楽器ページに「5線譜に表示される声部の前後の休符」オプションを追加
- 五線譜上の異なる打楽器の符頭が同じ位置に重なった際の表示を調整
奏法
- Shift + P ポップオーバーにて奏法パネルを表示し、矢印キーでプリセットを選択して Return で適用可能
再生モード
- 選択箇所からの再生 (command / control + P) 時に、選択した楽器のみを再生可能
- (もし一つの音符のみが選択されている場合は、ミキサーでミュートされていない楽器をすべて再生)
- 再生 > 選択した楽器をソロ再生 (option / alt + S) にて、任意の楽器をソロ選択可能
- 再生 > ソロ状態を全解除
- 再生 > ミュート状態を全解除
- も可能
スラー
- スラーやタイの描画方法を単一パスに変更し、より滑らかな表示を実現
組段分割
- 記譜オプション > 譜表と組段ページに「組段分割を表示」オプションを追加
- 浄書オプションに「組段の分割記号」ページを追加
テンポ
- Shift + T ポップオーバーにてテンポパネルを表示し、矢印キーでプリセットを選択して Return で適用可能
テキスト
- 最終更新日を表す日付と時刻の文字列に対応
バージョン 1.2.0
- キュー作成機能: 参照元のスコアに変更を加えることで、パートのキューも瞬時に更新
- 無音程打楽器の記譜: 3種類の譜表を使い分け、コンダクター譜にはスペースの節約のために五線譜を使用しつつ、各自のパート譜にはカスタムグリッドや一線譜を用いて、それぞれの楽器用に個別の線に記譜することも可能
- フィンガリング: ピアノなど鍵盤楽器の指使いを、代わりの候補なども含めて詳細に記譜および配置。管楽器、弦楽器においても、フルダブルのホルンやトロンボーンのスライドポジションなども含めて対応
- カスタムスケーリング設定: 楽譜上のほぼすべての音楽要素のサイズを変更することが可能
- コード作成用のポップオーバー: タイピングにより、オクターブ、3度、6度などや、ブロックボイシングなどをコードの上下に記載可能
- シェイプノート: アメリカの「セイクレッドハープ」合唱などで広く用いられている4シェイプまたは7シェイプの符頭表記に対応
- Figuirenotes©: 教育機関で広く用いられる、音高に応じた色分けに対応
バージョン 1.1.0
- コード記号: MIDI 鍵盤およびコンピューターキーボードから素早く入力可能
- リピート括弧: 瞬時の作成および完璧な配置が可能
- ピアノペダル記号: 高度な技術にも対応
- MIDI ステップ入力時の高度な音名指定: 最適な異名同音に自動修正
- 編集操作の強化: ダイナミクス、スラー、ヘアピン、オクターブ線その他の記号を簡単にマウスで移動し、最適な位置にスナップ
- フィルターによる選択機能の強化: 特定の種類の要素を素早く表示し選択可能
- 譜表と音符のスペーシング: 第一線の浄書家の監修による包括的かつ正確な編集機能
- プロジェクト管理機能の拡張: 他のプロジェクトや MusicXML ファイルから現在のプロジェクトへの読み込み、および選択範囲の書き出し (Dorico / MIDI / MusicXML / オーディオ)
バージョン 1.0.30
- 装飾音符および1〜2音トレモロの再生機能を強化
- VST Expression Map を用いた奏法切り替えの安定性向上
- ミキサーフェーダーの反応およびエフェクトの扱いを改良
- 多声音楽における休符機能を強化
- プロジェクトの自動バックアップ
- 多くのフローを持つプロジェクトでの記譜 / 編集の反応向上
- 各国語キーボードレイアウトでのショートカットの扱いを改良
バージョン 1.0.20
- 再生オプションダイアログを追加し、アーティキュレーション / スラー / アクセントなどの再生設定が可能
- 強弱記号 / スラー / トレモロ / 装飾音の再生機能を向上
- 記譜モード > 装飾パネルより、分散和音の記号を表記可能
- 複数声部における全休符の扱いを改良し、フレーズが譜表をまたぐ際に全休符の自動非表示が可能
バージョン 1.0.10
- 全般的な速度向上
- VST エクスプレッションマップ対応
- 移調ダイアログ
- 浄書モードでの譜表 / 組段の垂直間隔の直接編集
- より素早く範囲選択できるツール
- 記譜と編集中に音符再生が可能
- 移調楽器の記譜において記譜上または実音での入力が可能
- 調号を表さない楽器への対応