Steinberg Media Technologies GmbH

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独創的かつ毒舌な本格 RAP を武器にブレイクした MCいつかと DJゴンチによるエレクトロラップユニット『Charisma.com』のインディーズ・デビューから制作に携わり、メジャーアルバム「OLest」「愛泥C」のサウンドプロデューサーとしても知られる希代のクリエイター「山田康人」氏。RADIO FISH「Trip Drop Town」、HKT48「ぐにゃっと曲がった」などの楽曲提供をはじめ、作曲のみならず、編曲・作詞・マニピュレートなどマルチに活躍する同氏に、グルーヴ感溢れるトラックメイキングの秘訣や、その創作活動の相棒として長年愛用されている Steinberg の DAW ソフトウェア Cubase についてお話を伺いました。

MSX でのプログラミングで音楽制作を楽しんだ幼少期

- Charisma.com をはじめ、山田さんの作る楽曲はどれもファンキーで、グルーヴを感じるサウンドに溢れていますが、そのバックボーンはどんなところから来ているのでしょうか?

はじめて、音楽に目覚めたのは、5つ離れた親戚のお姉さんから、いろいろな洋楽を教えてもらったのがきっかけです。ベストヒットUSA 的な当時流行の音楽、例えばガンズ&ローゼスやマイケルジャクソン、プリンス、マドンナ、などを幼少期に聴いて育ちました。中学生になると、ジャム&ルイスなどの R&B やジョージ・クリントンなどのファンク、色々とテクノも聴きあさっていましたね。きらびやかなシンセやグルーヴィーなサウンドが好きになったのも、その頃だったと思います。

- 山田さんが、本格的に作曲や音楽制作を始められたのは、いつ頃からなのですか?

幼い頃から中学2年生くらいまで、クラシックピアノを習っていました。基礎的な音楽の知識や演奏スキルは、その時代に身につけたものがベースになっていると思います。また、当時、自宅に MSX2+ というパソコンがあったのですが、そのパソコンで簡単なプログラミングをして音を鳴らしたり、シンセサウルスというソフトを使って遊んだのが、音楽制作を最初に意識した時でした。本格的に音楽制作にのめり込んだのは、高校生の頃にオールインワンシンセの Yamaha EOS B500 を購入してからですね。サンプリングボイスが再生されて感動した記憶があります(笑)!

- 現在の Cubase を中心とした制作環境に辿り着くまでの機材の変遷などについて、もう少し聞かせていただけますか?

MSX2+、そして B500 からはじまって、そのあといくつか音源とサンプラー、そして単体シーケンサー Yamaha QX3 を中心としたものへと移り変わっていきました。さらに、高校の同級生から Mac を譲り受けたのをきっかけに、より自由度を求めて、本格的に制作環境をパソコンに移行していきました。パソコンの進化と共に、DAW ソフトの機能も向上して、今となっては "Cubaseさえあれば何でもできる!" という、本当に便利な時代になりましたよね(笑)。 現在は、基本的にほぼソフトシンセを使用して、必要に応じて自分で録ってきた効果音をプラスしたり、ハードシンセをリアルタイムに弾いて録音するなどといったことをしています。

Cubase の直観的かつ視認性に優れた UI に強く惹かれた

- Cubase を使い始められた時期と選ばれた理由について教えてください。

実は、当時使用していた DAW ソフトのサポートが諸事情で継続されなくなり、替わりの DAW 探しを余儀なくされたのが、たしか2000年頃でした(笑)。デモ版などをダウンロードし、代替の DAW をいろいろ物色していたのですが、そこで出会ったのが Cubase だったのです。ひと目見て、その直観的かつ視認性に優れたユーザーインターフェイスに魅了されました。それ以来、ずっと Cubase を使い続けています。

- Cubase をお使いになっての第一印象や、最新バージョンに至る Cubase の使い心地についてはいかかがですか?

見た目の通りの直感的な操作感がとても気に入りました。アップデートにより、プロユースの機能が数多く追加されると共に、一方で初心者にも優しいサポート機能が充実してきているのも見逃せませんね。例えば、コードアシスタントを使用すれば、コードを深く理解していないユーザーでも、簡単に希望の和音を見つけることができ、より曲作りの可能性が広がると思います。また Cubase ではアップデートにより機能が増えても扱いやすさが煩雑になってしまうなどの弊害もなく、現在でも優れた視認性や操作性を保っていると思います。ユーザーのレベルに関わらず、きっと "便利でわかりやすい" という印象を、皆さんも持たれるのではないでしょうか。

- 山田さんが感じる、Cubase を音楽制作で使用するメリット(魅力)について教えていただけますか?

まずは、なんといってもその音質の良さが魅力ですね! 最新バージョンでは、64ビット浮動小数点オーディオエンジンが実装されたことで、2ミックス後の音が格段に良くなったと実感しています。また、歌モノの歌詞入りのメロディー譜を Cubase だけで作れるのも便利です。音楽制作にまつわるすべての作業を、DAW ソフトに一元化できるのは、時間の短縮や作業の効率化にも繋がり、よりクリエイティブな作業に集中することができます。後は、アップデートが頻繁で動作の安定性が高いことも、ユーザーにとってのメリットといえますね。他には、わかりやすい日本語のローカライズがなされていること、多数のユーザーからの情報がネット上で確認できることも、音楽制作をする者にとって大きな安心感に繋がるのではないでしょうか。

"いかに作曲に集中できるか" というのが一番重要!

- Cubase で頻繁に使用するお気に入りの機能や、オススメの使い方などあれば伝授お願いします。

自分にとっては、いかに作曲に集中できるかというのが、すべてにおいて重要なポイントです。Cubase と直接は関係無い事からお話しすると、作業中すぐに右手で鍵盤が弾けるように、常に左手でマウス操作をするようにしました(笑)。また、21:9 のウルトラワイドモニターを導入することで、DAW に最適な画面サイズを実現しました。ウルトラワイドモニターを使う方はあまり見かけませんが、Cubase との相性も抜群です。

あと、Cubase の機能としてはベーシックですが、マーカートラックやトラックカラーを活用し、「リズム」「ストリングス」「ボーカル」など各パートをグループ分けし、直観的に曲の構成を変更したり、視覚的に楽曲中の現在位置を把握できるようにしています。これは、Cubase を作編曲で使用する時だけでなく、ライブのマニュピレートなどの、ミスを絶対にしてはいけない現場でも大変役立ちました。そういえば、ライブでは USB コントローラーの “CMC” が大活躍でした。現場でのミスを無くすという意味でもなくてはならない存在です。

- サードパーティーなど含め、お気に入りの音源 / プラグインやツールなどございますか?

Cubase に標準で付属しているプラグインエフェクト「ビットクラッシャー(BitCrusher)」や「デュアルフィルター(DualFilter)」は、手早く印象的なサウンドに仕上げる際に重宝しています。サードパーティーだと UAD-2 を使用することが多いのですが、その他に Dada Life の「SAUSAGE FATTENER」を音圧調整に、Native Instruments の「DRIVER」を音抜けを良くするといった用途に使用しています。ソフト音源では、KV331 Audio の「SynthMaster」、Native Instruments「BATTERY」などを加工して使用していますね。

- グルーヴ感溢れる楽曲制作のポイントとは何ですか? また、読者の方へメッセージやアドバイスをお願いします。

楽曲にグルーヴ感を生み出すには、まずリズムでしょうか。リズムセクション単体でも十分カッコよく聴こえるように作り込むことが大事だと思います。ダンスミュージックだけに限らず、リズムがカッコいいと、それだけで曲も自然と良くなるので(笑)、各打楽器の音色選びに加えて、リズムのタイミング調整にもこだわってみると、また違ったグルーヴを生み出せるはずです。

あとは、自分を信じて時間の限りこだわって制作するのが1番です! Cubase は、長時間の作業でもずっと安定しています。さらに、豊富な VST プラグインをいくらでも試して遊ぶこともできます。時間を忘れるくらい Cubase を使い倒していただき、ぜひ面白いモノを作ってください。

作品告知

新生 Charisma.com

2018年秋冬 REMIX 制作中!

HP 情報

山田康人さんが代表を務める複合型の音楽制作会社