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KOJI oba(大場康司)さんは、幅広い音楽性から多様なサウンドとポップなメロディを紡ぎ出すコンポーザー  /  サウンドプロデューサー。そのキャッチーなメロディセンスと、普遍的なポップスからスタイリッシュなサウンドをカバーするスタイルは、リスナーのみならず、数多くのアーティストからも高く評価されています。

ももいろクローバーへ提供をした『走れ!』をはじめ、℃-ute、羽多野渉、バンドじゃないもん!、アイドルカレッジ、超新星、吉川友、Juice=Juice、INFLAVA、Prizmmy☆、Prism☆Box など、アイドルからアニメ、R&B アーティストまで、幅広いジャンルで活躍されている音楽クリエイターであり、約10年に渡る長年の Cubase ユーザーでもある KOJI さんに、その魅力や使い勝手、そして実際の楽曲制作での活用方法などについて、同氏のプライベートスタジオにて、たっぷり語っていただきました。

パソコンへの興味とバンド活動から DAW の世界へ

- 現在、音楽クリエイターと活躍されている KOJI さんですが、曲作りやコンピューターでの音楽制作をはじめられるきっかけは何だったのでしょうか?

父親の影響もあり、小学生のころ初めてコンピューターを触ったのが、プログラミングやサンプリングといったことに興味をもった最初のきっかけでした。それと同時に、中高生の頃からバンド活動も開始したので、その二つが自然に結びついてコンピューターでの音楽制作へと辿り着いた感じですね。当時、音楽的な勉強を本格的にしたことがなかったので、はじめは本当に見よう見まねで、曲作りや打ち込みについても学んでいきました。

- さらに、コンピューターを使ったオーディオレコーディングなど開始されたのは、大学時代とお聞きしましたが、DAW として Cubase を選ばれた経緯を教えていただけますか?

大学時代に DJ サークルのメンバーなど知り合い、トラックメイクなど担当するようになったのですが、当時はコンピューターでの音楽制作が今ほどパワフルではなかった時代でした。そこで、MIDI での打ち込み中心のシーケンサーソフト XG Works や、他のオーディオソフトなどを使って曲作りを行っていました。その後、次第にオーディオレコーディングなどの機能も強化したいとの想いが強くなり、多彩な MIDI 編集機能をもちながら、オーディオの取り扱いにも優れた音楽制作ソフトを探し求めて、友人の紹介で出会ったのが Cubase でした。意外なほど違和感なく Cubase の操作や考え方を習得でき、自分の中でとても親しみやすくシックリきたのが第一印象! きっとそれが今でも Cubase を使い続けている最大の理由なのかもしれません。

Cubase のピアノロールでほぼすべてのパートを入力!

- KOJI さんは、基本的にすべての楽曲を Cubase を中心とした、ご自身のプライベートスタジオで制作されているのですか?

作曲や編曲に関しては、自分のスタジオと Cubase だけで完成させることがほとんどです。仮歌程度でしたらボーカルもこちらで録ってしまいます。なるべく静音な環境を実現したかったので、コンピューターなどのノイズ源はスタジオの外(玄関先)に設置するなどの工夫も行っています! ただし、生楽器のレコーディングやミックス、マスタリングなどの作業は、可能であれば専用スタジオで行うようにしています。また、個人的には、それらの作業は信頼のおけるスタジオとエンジニアに、託したいという想いもありますし、他人の手が加わることで楽曲の世界観がより広がっていくのが好きなんです!

- 制作のほぼすべてを Cubase にて完結することについては、コンピューターにとって高負荷といったイメージもあると思うのですが、実際にマシンパワーなどに不満感じることはありませんか?

現在使用しているコンピューターは、2年程前に自作した Windows PC なのですが、特にマシンパワーなどに特に不満感じることはないですね。普段、曲作りをしていると100トラック前後を使用することもざらですが、そういた状態でも Cubase はとても軽快に動作してくれますし、非常に安定した状態で制作を行えています。また、どうしてもマシンパワーが不足してしまうといった場合にも、フリーズトラックやインプレイスレンダリングなどの機能を活用することで、問題はすぐに解消できるはずです。

- 十年来の Cubase ユーザーである KOJI さんがよく使われる機能や、おすすめの活用方法などがあれば、ぜひ教えていただきたいのですが。

なんといっても、よく使うのはピアノロール画面ですね! 僕自身、鍵盤の演奏があまり得意でないので、頭の中に鳴っている音のイメージを、ほぼすべてピアノロール画面でマウスを使って入力していくんです。音感はあるので、ヘタクソな鍵盤をひくより、マウスとショートカットを駆使して画面に音符を描いていくほうが格段に早いという(笑)。 Cubase のピアノロールは、視認性や自由度がとにかく高くて、もしこれがないとおそらく作業効率は10分1以下になってしまうのではないというくらい、僕の音楽作りになくてはならい存在です。後は、皆さんあまり活用なさっていないかもしれませんが、「ロジカルエディター」による、MIDI のベロシティやタイミングのランダマイズ機能なども多用しています。それから、仮歌の修正や簡単にハモリを作成したい場合などにトラック内の操作だけでピッチを直感的に編集でできる「VariAudio」、曲中に印象的なギミックを手軽に施す際に重宝している「LoopMash」などもおすすめです。

最新機能への素早い対応と高い基本性能も大きな魅力

- ちなみに、最近では一般的にハイレゾと呼ばれるハイビット / ハイレートでの音楽配信なども行われるようになってきましたが、現時点でハイレゾ音源への対応は考慮されていますか?

たしかに、最近ではアニメ関連の楽曲などを中心にハイレゾ音源配信の機運は高まっているように感じます。現在のプロジェクトでは 24ビット / 48kHz を基本に制作を行っていますが、今後はより高解像度での制作に移行していこうと考えているところです。常により良いサウンドを追求したいという想いはありますので、今後の状況を見定めつつハイレゾ音源の制作についても、さまざまな可能性やノウハウを模索したいと考えています。ハイレゾ音源の制作を行いたければ、Cubase さえあればいつでもすぐに完全移行できますしね(笑)! そういった最新フォーマットや最新機能への対応の素早さと、音楽制作ソフトとしての基本性能の高さを併せ持つところも、Cubase の大きな魅力といえるのではないでしょうか。

- 最後に、最新バージョンにいたる Cubase の進化と、今後の Cubase に期待することなどがありましたら、ぜひコメントをお願いします。

DAW ソフトは、コンピューターの進化と同時に、そのパワフルさを日々増しており、10年前では到底考えられなかったような制作環境をコンピューター1台だけで実現できるようになりました。 Cubase はまさにその最たるものであり、高品位な MIDI やオーディオの録音、編集、ミックス、マスタリングなどの機能はもちろん、さらには楽器やエフェクト、ビンテージ機材といったものさえ、すべてを完璧といって良いレベルで再現してくれます。これからも無限の進化を続けるであろう Cubase には、音楽制作ソフトとしての基本である操作性や安定性、そして音質面でのさらなるブラッシュアップに期待したいです。個人的には、限られた空間や機材でも、プロフェッショナルな要求に十分に応えうる制作環境とサウンドクオリティーを実現可能となった今だからこそ、クリエイターとしてより創造性に富んだ新しいものづくりに、今後も挑戦し続けたいと思います。

KOJI oba リリース情報

  • ℃-ute「ありがとう~無限のエール~/嵐を起こすんだ Exciting Fight! 」(シングル 10/28発売)
    『ありがとう~無限のエール~』収録(作曲)
    * 12/23発売のアルバム「℃maj9」にtofubeats remixが収録(通常版のみ)
  • 羽多野渉「覚醒のAir」(シングル 10/14発売)
    『The Late Show』収録(作曲・編曲)
  • RYUTist「Winter merry go round」(シングル 11/17発売)
    『piece of life』収録(作曲・編曲・サウンドプロデュース)

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