Steinberg Media Technologies GmbH

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"でか大" 氏は、テレビアニメ「GJ 部」、テレビアニメ「ちとせげっちゅ!!」、テレビアニメ「セイクリッドセブン」、テレビバラエティ「ピラメキーノ」、DMM ゲームズ「シューティングガール」、WEB ゲーム「クロストライブ」など、多彩な映像作品およびエンタテインメント作品のテーマソングやキャラクターソングを手がけ、プレイヤー、コンポーザー、アレンジャーとして、数多くのメジ ャー作品に参加しているミュージシャン / サウンドクリエイターです。また、近年は、WEB コンテンツを使った音楽の配信という音楽の新しい可能性を模索する、Vocaloid を使用したアーティスト "挫折 P" としての活動でも広く知られる存在となっています。

今回は、そんなでか大氏のこだわりのたっぷり詰まったプライベートスタジオにて、同氏の日頃からの創作活動を支える音楽制作ソフトウェア Cubase との関わりや独自の活用方法などを中心に、その魅力とメリットについて大いに語っていただきました。

Cubase と DTM 音源で始まった音楽制作

- ポップスやロック、クラシック、ジャズ、演歌など多彩な音楽性をお持ちのでか大さんですが、その音楽のルーツとはどのようなものなのでしょうか?

僕は、幼少からピアノを習っており、中学生のころにはベース、キーボード、トランペットなどの楽器にもチャレンジしたりと、今もちろんそうですが昔から音楽も楽器も大好きな少年だったんです! そんなこともあり、自然と音楽大学に進学し、在学中に基本的な作曲理論、編曲法などを習得しました。未経験だったジャンルに挑戦したいという思いから大学では声楽を専攻していたんですが、皆さんからは意外と言われることも多いですね(笑)。

- でか大さんは、ベースプレイヤーとしてバンド活動されていたとお聞きしましたが、いつ頃からコンピューターを使った音楽制作を始められたのですか?

元々オタク気質なところもあり、コンピューターを自作するなど昔からマシンに触れる機会は多かったのですが、当時はなかなかコンピューターと音楽制作が自分の中で結びつきませんでした。そうこうしているうちに世の中で DTM がちょうど流行しはじめた90年代後半(大学生)になってから、コンピューターを使った音楽制作を始めました。ヤマハの MU90 という XG 音源と、同時に入手した DAW ソフトウェアの Cubase LITE を使って、簡単な楽曲のデモ作成などを MIDI の打ち込みを中心に行っていました。当時は、コンピューターベースのオーディオレコーディング機能が、非常に心もとなかったこともあり、ハードディスクレコーダーなどの単体機と併用する形が、その頃のメインの音楽制作システムでした。

- コンピューターと Cubase をメインとした制作環境に移行されたキッカケや、その当時の Cubase に対する印象などについて教えてください。

大学卒業後は、ベースプレイヤーとしてバンド活動に専念していたこともあり、自分自身で楽曲を制作する機会はあまり多くありませんでした。その後、バンドの活動が休止となってしまい、活動の幅をコンポーザーやアレンジャーにまで広げるにあたって、改めてコンピューターと Cubase をメインとした音楽制作システムを構築したのが Cubase 4 の頃ですね。ちょうど、コンピューターのパワーや安定性も格段に向上してきた時代だったともこともあり、初期の DTM 時代のイメージとはまったく違う使い勝手やサウンドクオリティーにはとても驚かされたのを覚えています。

Cubase は最新バージョンへの移行もスムーズ!

- でか大さんは、本格的に Cubase を使い始められてからは、すぐにコンピューターベースの音楽制作システムに馴染むことができたのでしょうか?

実は、最初は半信半疑で Cubase を使い始めたところもあったのですが、実際に触れてみると、不思議と初めからとてもシックリくるものがあり、まったくといって良いほど違和感は感じませんでした。それは、 Cubase のユーザーインターフェースや、内部のワークフローが慣れ親しんだ音楽スタジオでのそれと非常に近いことが一番大きかったように思います。また、Cubase の導入については、その機能やサウンドはもちろんのこと、昔から大好きで信頼しているヤマハさんが Cubase の開発やサポートに加わるようになったことも、個人的には大きな魅力だったんです。

- 最近、最新バージョンである Cubase Pro 8 を導入されたということですが、長年のユーザーであるでか大さんから見た Cubase 8 のご感想は?

今回の Cubase Pro 8 へのバージョンアップも、非常にスムーズに行うことができました。ソフトウェアのアップデートなどではトラブルが付きものだったりしますが、Cubase に関してはこれまでそういった事例もなく非常に安心ですね! 僕は、Cubase に搭載された多数の機能の中でも、おそらくもっともベーシックな機能を中心に使用していることが多く、ユニークな新機能の数々について、そのすべてをまだ使いこなしていないのが現状なのですが・・・(笑)。最新バージョンで導入されたインプレイスレンダリング、コードパッド、VCA フェーダーなど、プロフェッショナルにとって大切な時短に貢献してくれる機能の数々は、ぜひとも今後活用していきたいと考えています。

- Cubase 8 の機能で、でか大さんがよく使われる機能や気になるプラグインなどございましたら、ぜひ具体的に教えてください。

先程もお話しましたが、昔からヤマハさんの楽器やシンセサイザーの音色が大好きなんです! 多目的に活用できる MOTIF クオリティーのサウンドがそのまま再現できる付属のソフトウェアサンプラー HALion Sonic SE 2 や、手軽に多彩なドラムサウンドを生み出せるドラムサンプラー Groove Agent SE 4 などは、作曲や編曲の際にとても重宝しています! また、ベーシストとしては、ベース用アンプシミュレーター VST Bass Amp が追加されたのもうれしいですね!

ボカロなら先入観なくメロや歌詞を伝えられる

- Cubase に付属された音源なども活用いるとのことですが、でか大さんの実際の作曲の過程について、もう少し詳しくお説明いただけますか?

多くの皆さんの作曲過程とは少し違うかもしれないのですが、僕の場合は曲作りを始める初期の段階で、ほぼ楽曲の完成形が頭の中に鳴っていることがほとんどなんです。ですから、基本のコードやメロディーをリアルタイムで MIDI レコーディングした後は、いっきにギターやベース、上モノなども、すべて自分で弾いて録音してしまいます。ステップ入力については、修正時に多少使用する程度でしょうか。ただし、声楽科出身の僕ですが、ポップスなどに関しては、まったくといっていいほど自分では歌えないんですよ(笑)!

- ポップスなどの楽曲では、ご自身でボーカルを歌われないとのことでしたが、Vocaloid を導入された理由は、そういったご事情も関係しているのでしょうか?

まったく、おっしゃる通りです! 僕自身を含め、これまで自分で歌がうまく歌えずに歯がゆい思いをされていたクリエイターの方々が、ボカロPとして活動されていることも多いのではないでしょうか。最近では、商業案件で提出するデモ曲なども、とくに制限がない限り Vocaloid をボーカルとして採用する機会も増えてきています。Vocaloid のボーカルであれば、アーティストに余計な先入観を与えることなく、メロディーや歌詞の歌い回しなどを正確に伝えられるところも気に入ってます。

外部ミキサーでサウンドにアナログ感を再現

- スタジオの機材を拝見させていただくと、ディプレイの前にセットされたアナログミキサーが目を惹きますが、どのような用途にお使いなのですか?

アナログミキサーは、Cubase で制作したトラックをすべてパラアウトして、サミングミックスを行うために使用しています。アナログミキサーを通し再レコーディングすることで、サウンドにアナログならでは暖かみを付加することが主な目的です。さらに、狙ったサウンドに合わせて、他のアウトボードやエフェクターも併用するなど、その活用法は楽曲によりさまざまに変化します。なお、Cubase 8 にしてからは、独立したミキサー画面や視覚的な EQ、チャンネルストリップなどが非常に使いやすくなったので、ミックスバランス自体は Cubase 内のミキサーで完結するようになりました。

- それでは最後に、これから Cubase を使い始めたいとお考えの初心者ユーザーへのアドバイスや、今後の Cubase に期待することなどございましたら、ぜひともコメントをお願いいたします。

Cubase は、ポップスからロック、ダンス、エレクトロ、EDM、カントリー、クラシック、演歌まで、オールジャンルの音楽をノーストレスで制作可能な、本当に間口の広い音楽制作ソフトウェアだと思います。高品位かつ直感的な録音・編集機能をはじめ、シンセサイザー、エフェクター、ミキサーなど、音楽制作に必要なものすべてが一通り揃った Cubase なら、あなたのアイデアを必ずや形にすることができるはず! とはいえ、決してそのハードルは高いものではありませんので、これから音楽制作を始める初心者の皆さんには、ぜひとも気軽に Cubase に触れていただきたいです。

なお、個人的な要望としては、今では僕にとって手放すことのできないツールの1つとなっている VOCALOID Editor for Cubase などに代表されるような、各種ヤマハ製品とのさらなるインテグレーションやコラボレーションにも期待しています!

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