Steinberg Media Technologies GmbH

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Nuendo 4.2 の新機能

Steinberg ハードウェア新製品との高度な統合

MR816 CSX と MR816 X は、Steinberg と YAMAHA が共同開発したオーディオインターフェースです。YAMAHA のきわめて厳格な製造基準の下で誕生する、これらの高精度デバイスは、オーディオプロフェッショナルにとって次世代のソリューションとなります。また、 MR816 CSX や MR816 X に CC121 アドバンスド インテグレーション コントローラーも加われば、Nuendo 4.2 は、オールラウンドなシステムとして、比類なき柔軟性とパワーを発揮することでしょう。

アドバンスド インテグレーション DSP スタジオ:MR816 CSX、MR816 X

Steinberg の MR シリーズと Nuendo 4.2 の間に実現された、次世代のインテグレーションを体験してください。MR816 CSX、MR816 X と Nuendo は、入出力ポートの設定、操作、ルーティングに関わる、すべての面で高度に統合されています。

・ True Integrated Monitoring
新しく開発された True Integrated Monitoring™ テクノロジーにより、各種オーディオ入力ソースからの信号を、すべて Nuendo の中で簡単にリアルタイム処理できるようになりました。一番大事なポイントは、DSP エフェクトを使ったミキシングがレイテンシーなしで行なえるということです。

・ Nuendo ユーザー インターフェースへの完全統合

Nuendo には、MR816 CSX と MR816 X それぞれに専用のウィンドウやパネルが用意されています。隅々まで一貫した統合デザインが実現されているため、Nuendo からハードウェアの機能をフルに利用できます。

・ニアゼロ レイテンシーを実現したコントロール ルーム
MR816 CSX、MR816 X の使用により、Nuendo でニアゼロ レイテンシーのモニター ミキシングが可能になります。内蔵のDSP エフェクト を使って EQ、コンプレッション、リバーブなどを加え、演奏者用のミックスを素早く仕上げることもできます。

・Nuendo に DSP パワーを増設

Nuendo 4.2 は MR816 CSX と MR 816 X に搭載された DSP(Digital Signal Processor)をフルに活用します。どちらのモデルにも YAMAHA の誇る REV-X リバーブが装備されています。また、MR 816 CSX は Sweet Spot Morphing Channel Strip プラグインを最大で8つ使用できます。このプラグインは、最新テクノロジーを採り入れた最高級コンプレッサー / EQ です。また、Nuendo で再生中のトラックに対して DSP エフェクトを VST3 プラグインとして使うこともできます。

・ Quick Connect : ソフト / ハードの融合
独自の Quick Connect 機能を採用したことで、Nuendo のトラックに割り当てられた入力ポートのルーティングを瞬時に切り替えられるようになりました。本体フロント パネルのボタンを押すだけで、ルーティングの設定 / 再設定が簡単に行なえます。

MR816 の詳細はこちら

アドバンスド インテグレーション コントローラー:CC121

この高精度デバイスは、Steinberg が開発した次世代の USB コントローラーです。Nuendo 4.2 は、この CC121 に備わったすべての機能に対応しており、CC121 - Nuendo 間の一体化した、ダイレクトな制御感覚を味わうことができます。

・革新的な AI ノブを使用した高精度のコントロール
外部デバイスを使った Nuendo の操作が、かつてないほど簡単になりました。画面上の設定項目にマウス ポインターを合わせると、自動的に、CC121 の AI ノブで、そのパラメーターを調節できるようになります。クリックしたり、マウス ボタンを押し続けたりといった、マウス操作なしで、ストレートな操作が行なえます。

・Nuendo とのダイレクトな接続
Nuendo を効果的に制御するため、CC121 には、専用のコントロールがセットで搭載されています。タッチ センシティブな 100 mm モーター フェーダーにより、手元の直接的な感覚で、チャンネルやグループのボリュームをフルにコントロールできます。また、専用のボタン群は、各トラックの主な機能の操作を可能にします。

・Nuendo の EQ セクションが、そのままハードウェアに
CC121 には、Nuendo の VST3 チャンネル EQ を、そのままハードウェアにしたセクションが備わっています。ここには、"Gain"、"Freq."、"Q"の各パラメーターを直接コントロールできる、4 チャンネル合計 12 個のノブ、また EQ タイプ セレクター スイッチとバイパスボタンが揃っています。

CC121 の詳細はこちら

YAMAHA ハードウェア製品との統合を強化

YAMAHA MOTIF-RACK XS、MOTIF XS 6 / 7 / 8 との統合

Nuendo 4.2 では、MOTIF XS シリーズに対して、これまでの連携機能を拡張し、更に新しい連携機能を加えました。

IEEE1394 経由での統合
これは、Steinberg と YAMAHA の高度なテクノロジーが生んだ恩恵の1つです。Nuendo は、IEEE1394 (FireWire) 経由でコンピューターに接続された YAMAHA MOTIF XS をすべて自動的に検知することができます。検知された MOTIF は自動的に設定されるため、そのまま、外部 VST3 インストゥルメントとして利用することが可能です。すべてのオーディオチャンネルや MIDI チャンネルも含めて、直接、Nuendo の作業環境の中に取り込むことができます。

YAMAHA USB キーボード KX25、KX49、KX61、KX8 の統合

コントローラー キーボード KX シリーズへの対応も拡張され、Nuendo のトラック クイックコントロールを直接、制御できるようになりました。これにより、エフェクト、MIDI エフェクト、トラック設定などを含む、Nuendo のトラックに関連した主なパラメーターは、常に KX シリーズ製品のノブに割り当てられた状態になります。Nuendo 内で選択されているトラックのパラメーターを、いつでもノブで直接、操作できます。
また、KX シリーズ製品からメディアベイをリモート コントロールできるようになりました。KX の操作でビューアー セクションをブラウズしたり、インストゥルメント プリセット ブラウザー内のサウンドを選択したりできます。

* 新しい機能をフルに活用するには、YAMAHA のユーザー サポート用ウェブサイトから、Extensions for Steinberg DAW を別途、ダウンロードする必要があります。インストーラーはこちらから

Mac OSX 環境でのオーディオハードウェアへの対応強化

  • OS X 版では、新しくデバイス設定に追加されたコントロールパネル CoreAudio Device Settings によって、入出力ポートのオン/オフ切り替えができるようになりました。これにより、例えばライン入力の代わりにマイク入力を使用したりといった事が、Nuendo 内で設定できます。
    *この機能は、Intel Mac での内蔵オーディオ、また市場のオーディオデバイスのいくつかでのみ使用できます。

  • OS X 版では、オーディオデバイスのポートの名称を自動的に検出できるようになりました。Core Audio 対応デバイスでの設定 (Analog 1, ADAT 5 等) を ASIO チャンネル名としてそのまま取り込むことができます。

ワークフローの強化とその他の改良

  • メディアベイ関連の新しいキーコマンド:追加されたキーボードショートカットにより、例えばマウスすら触れずにプリセットを探す事が可能になりました。
  • シンクロナイゼーションのオプションに“Send MIDI Clock in Stop”が追加され、Nuendo が停止している時でも MIDI クロック信号を送る事が可能になりました。
  • モニタリングの改良:モニターレベル、パンをミキサーから直接操作できるようになりました(コントロールルーム セクションを含む)
  • Sequel 2 プロジェクトファイル、Sequel コンテンツセットの読み込みに対応しました。
  • VST Sound™ - 改良された新たなユニバーサル メディアマネージメント フォーマット。
  • その他の細かな改良、新機能については、Nuendo 4.2 バージョンヒストリー(英語)で参照いただけます。


Nuendo 4 の新機能

新しいオートメーションシステム

新しいオートメーションシステムは、今日のミキシングエンジニアの需要を考慮して、完全に新しくデザインされています。
新しいオートメーションシステムは、伝統的なミキシングコンソールの機能と、Nuendo4 のように現代的で機能豊富で柔軟性に富んだ DAW を理想的に融合します。完全にカスタマイズ可能なオートメーションパネルを使って、オートメーションに関わるすべての機能と設定にアクセスすることができます。

  • 各チャンネルに個別のパンチアウトモード
  • バージンテリトリー対応
  • オートメーション・エンド/スタート/パンチ/ループ対応
  • 正しいパラメーターの検索、複数の設定を同時に変更などの操作に役立つ、マルチファンクションのプレビューモード
  • パラメータを含めない読み込みと書き込み用にオートメーションサスペンド
  • ユニークなタッチコレクトアシスタント

これらの新機能と、その他の機能の融合によって、Nuendo はワールドクラスのオートメーションシステムに匹敵します。タッチコレクトアシスタントなどのユニークな追加機能と、パンチログによって、Nuendo を使ったミキシングが快適でクリエイティブな作業になります。Nuendo 特有の拡張性を反映したこの新しいオートメーションシステムは、最高のオートメーションツールを提供します。

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メディアベイ データベース環境

増え続けるサウンド、サンプル、ループ、プリセットを整理するために、Steinberg は非常にパワフルなメディアファイル・ マネージメント・システム「メディアベイ」を開発しました。メディアベイによりサンプルやFXライブラリの管理がわかりやすくなるばかりでなく、インストゥルメントやプラグイン・プリセットのほか、オーディオ/MIDI ファイル、ビデオデータ、プロジェクト・ファイルなどを含む、メディアファイルの表示、検索、読み込みを一瞬に行うことができます。ファイルは、フォルダ構造で分類することができるのと同時に、予め設定されている様々な属性、またはユーザーによる定義が可能な属性を持たせることもできます(タグ情報の編集)。これら 2 つのファイル管理方法のいずれか、またはこれらの組み合わせを使用することによって、どんな検索でも瞬時に行うことができます。強力な検索ツールは、様々な属性を同時に検索することも、フィルタリングなどの極めて複雑な作業にも対応可能です。ユーザーフレンドリーなカテゴリー検索システムによって、何百、または何千もの検索結果を、数回のマウスクリックで、絞り込むことができます。スコープ・セクションでは、選択した素材のプレビューも行えます。

オーディオポスト用の新しい編集機能

編集のワークフローをスピードアップするため、Nuendo 4 には、合計 20 種類の新しい編集コマンドとツールモディファイアが追加されました。“カットヘッド”,“カットテール”、“範囲を次のイベントに移動”、“範囲を次のイベントまで拡大”などの日常的に便利なツール、そして、別のイベントやカーソルを使ったイベントの整列をサポートする多数のキーモディファイアなどが含まれます。

新しい編集コマンドとショートカットによって、Nuendo 4 を使って、非常に素早く簡単にイベントをプレイヘッドポジションの終わりに配置することができ、イベントを縦方向に重ねる、またはイベントのストリングとして、複数のトラックに配置することができます。

38 種類のリニューアルされた VST3 オーディオエフェクトプラグイン

Nuendo 4 には、刷新された 39 種類のサラウンド対応 VST3 オーディオエフェクトプラグインが搭載されています。

新しいプラグイン・セットには、各オーディオチャンネルにも標準搭載されているハイクオリティ 4 バンド・パラメトリック EQ に加えて 10 バンド/ 30 バンドのグラフィック EQ、8 倍音まで対応した整音ツールとして機能する Post Filter、さらに、Expander、Limiter、Compressor に関しては 3 種類も標準装備しています。

VST3 対応のプラグインはインサートするチャンネルの特性に合わせて動的にチャンネル数が変わります。例えば 5.1ch トラックにインサートした場合は 6 チャンネルのプラグインとして機能するように設計されています。

 

作業中に VST3 プラグインを見分けやすくするために、すべての機能にはカラーコードシステムが導入されており、プラグインの種類を瞬時に見分けることができます。例えば、すべての Dynamics プラグインは赤色に、EQ /フィルターは緑色、Modulation プラグインはオレンジ色に色分けされています。

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サミング・オブジェクトからの優れたルーティングとレコーディング

ミキサーの機能制限が緩和されて自由度が増しました。まず、グループチャンネルの順番に関わらず、グループチャンネル同士を自由にルーティングできるようになりました。グループから FX リターン、そして FX リターンからグループチャンネルへのシグナル送信も可能です。更に、オーディオトラックは、プリフェーダーセンドを使ってシグナルをグループやFXリターンに送信するだけでなく、アウトプットタブからグループチャンネルや FX リターンへ、ポストフェーダーでグループチャンネルや FX リターンの出力タブからの信号をパッチすることも可能になりました。

さらに、バス、FX リターン、グループなどのすべてのサミング・オブジェクトのシグナルを、直接オーディオトラックにルーティングすることで、サミング・オブジェクトのレコーディングも行えるようになりました。ハードウェアや耳を損傷する可能性のあるフィードバック・ループを避けるために、Nuendo 4 は、自動的にどのルーティングコンビネーションがフィードバックループを発生させるかを検出し、これらのコンビネーションを無効にします。

FX プラグイン用のサイドチェーンとドラッグ&ドロップ

標準搭載する VST3 プラグインの中にはサイドチェーン機能を搭載するものもあります。チャンネルセンドやトラック出力をサイドチェーンを有効にしたプラグインにルーティングすることができます。プラグイン内で予め設定されているパラメーターをコントロールしたり、モジュレーションソースとして使用したりすることができます。ダッキングエフェクト、特定周波数にのみ効果を与えるダイナミックプロセッシング、または別のシグナルを使ったモジュレーションエフェクトのコントロールなどを、簡単に素早くセットアップすることができます。

プラグインのアサインも便利になりました。インサートプラグインに関しては、ドラッグ&ドロップによる移動、コピーが行えるようになりました。

トラック・クイックコントロール

トラック・インスペクターに新しいセクション「クイックコントロール」が追加されました。トラックごとに 8 つのリアルタイムコントローラーを自由に定義でき、選択中のトラックで使用可能なあらゆるパラメーターに、素早くアクセスすることができます。ワークフローを劇的にスピードアップすることができるクイックコントロールは、オーディオ、MIDI、そしてインストゥルメントトラックで使用することができ、オーディオやインストゥルメントトラックのミキサーパラメーター、インサートプラグインパラメーター、VSTi パラメーター、そして MIDI やインストゥルメントトラック用の MIDI コントローラーをコントロールすることができます。トラック・クイックコントロールの設定は、プロジェクトと一緒に保存できるだけでなく、トラックプリセット内に保存することが可能なので、一度設定を行って保存しておくと、どのプロジェクトでもいつでも使用できる状態になります。

これらの新しいクイックコントロールは、リモートコントローラーと組み合わせることによって、フルにその威力を発揮します。MIDI Learn 機能を使用することによって、設定も非常に簡単に行うことができます。一度設定しておくと、リモートコントロールノブやフェーダー機能が、トラックの選択に追従します。

トラック・プリセット

トラック・プリセットは、トラック/チャンネルストリップ全体のスナップショットです。トラック・プリセットは、オーディオ、MIDI 設定や、インストゥルメント・トラックに使用することができ、メディアベイの検索エンジンやカテゴリ、スタイル、キャラクターなどの属性を使って、分類や管理が可能です。

オーディオトラックには、EQ とインサートエフェクトの情報が含まれ、MIDI トラック・プリセットには、MIDI ポート、チャンネル、パッチデータのほか、MIDI プラグインなどの追加設定情報も保存されます。インストゥルメントトラック・プリセットには、選択したインストゥルメント/プリセット情報のみならず、上記のすべてのコンビネーションを保存することができます。

トラック・プリセットは、サウンドとトラックの管理に全く新しい世界を開きます。新しいトラックのテンプレートとして使用するほか、EQ や FX 設定をエクスポートして、別のトラックに流用することもできます。

優れたチャンネル EQ

Nuendo 4 に搭載された新しいチャンネル EQ は、Nuendo 4 が優れた DAW だということを説明する場合のキーファクターの一つです。現在入手可能な「オンボード」の EQ の中で最高のサウンドを提供する Nuendo 4 チャンネル EQ は、その他の DAW に付属するチャンネル EQ と比較すると、圧倒的に優れた音のディテールと柔軟性を提供します。

新しいチャンネル EQ は、各バンドに最大7つの特性を提供し、アンプリフィケーションとゲインリダクションを素早く切り替えることができるインバーススイッチ (inverse switch) を搭載しました。新しいシェルビングモードの Q ファクターは、調節可能なシェルフのスロープとして機能し、 よりパンチを得るためのレゾナントピークの作成や、より進んだ周波数の分化が可能です。

この EQ 特性は、新しい StudioEQ プラグインでも使用可能で、サウンドにキャラクターや深みを加えることができ、Nuendo 4 のサウンドクオリティ向上に貢献しています。

Intel Mac、Windows Vista(32-bit) に対応

Steinberg の多くの製品は、ワンパッケージで Mac OS X と Windows 両 OS をサポートしてきました。Nuendo 4 では、それぞれの OS の新しいプラットフォームである Intel Mac と Windows Vista (32-bit) にも対応しました。Windows XP と Apple PPC プラットフォームにも対応しています。

今回 Nuendo 4 は、32-bit 版と 64-bit 版(プレビュー・バージョン)が 1 パッケージで提供されます。Nuendo 4 64-bit 版(プレビュー・バージョン)は、Vista 64-bit 上で動作します。Nuendo 4 の64-bit 版は、1 台のコンピュータで最大 128 GB のメモリを使用することができ、今までにない領域までプロジェクトを拡張することができます。これらの新しいプラットフォームに対応していないプラグインは VST Plugin Bridge が機能して互換性を保つことができます。

デザインを一新したサンプルエディタ

Nuendo 4 のサンプルエディタには、左側に新しいインスペクタースタイルのセクションが追加されました。プログラムの様々な場所に散在していた機能が 1 箇所に集約されたため、オーディオテンポ設定、クオンタイズ、オーディオワープ、ヒットポイント関連機能の選択が視覚的に見つけやすくなっています。

プロジェクト・ロジカル・エディタ

新しいロジカルエディタは、作業のオートメーションとプロジェクト全体の「パワーエディティング」に、数え切れないほどの新しい可能性を開きます。プロジェクト・ロジカルエディタは、フォルダートラックを含むトラックやパート/イベントに対し、例えばカーソル以降の全てを削除、すべてのミュートされたパートのミュート解除、トラック/イベントの名称変更、更に特定な種類のオートメーション削除などのマニピュレーションを可能にします。これらの操作は、エディット画面上で1つ、全て、または複数の選択したパート/トラックに対して、シンプルな操作で実行することができます。また、プロジェクト・ロジカルエディタには、多数のロジカルエディタ・プリセットが付属していて、編集メニューから直接選択することもできます。更に、ユーザーは自分でプリセットを作成することもできます。作成したプリセットは Preset メニューに自動的に追加されます。すべてのロジカルエディタ・プロジェクトプリセットは、ユーザー定義可能なキーコマンドのターゲットしても使用することができますので、制作作業と編集作業を劇的にスピードアップできる極めて強力なツールです。

インストゥルメント・トラック

インストゥルメント・トラックは、MIDI インプットとオーディオアウトプットを、1 つのトラックとミキサーチャンネルにまとめたもので、Nuendo 4 でバーチャルインストゥルメントを使用する際に大きな時間の節約になります。VST インストゥルメントとトラックの設定が 2 クリックでできるようになりました。インストゥルメント・トラックは、Nunedo の新しいサウンドフレーム-ユニバーサル・サウンド・マネージャーと完璧に統合されています。VST ミキサー上では MIDI とオーディオ信号が 1 チャンネルで表示されるので、視認性も向上しています。また、MIDI やプラグインのオートメーションを同じ場所で表示することができるという利点もあります。

MPEX 3 – ハイクオリティのオーディオタイムストレッチ、ピッチシフト

MPEX アルゴリズムの最新バージョン MPEX3 がハイクオリティのタイムストレッチ、ピッチシフト・サウンドを提供します。パフォーマンス向上だけでなく、より多くのサンプルレートにも対応しました。ターゲット素材に合わせて 7 種類のモードから選択することができます。

EuCon アダプター(オプション)

Euphonix 社のハードウェア・コントローラーやミキサーとの統合を可能にする Nuendo EuCon アダプター(オプション)は、Nuendo 4 の新機能を、MC、System 5 MC、System 5 Hybrid、S5 Fusion に直接マッピングするように更新されました。Nuendo 4 の全く新しいオートメーションシステムを、ハードウェアから完全に制御することができます。プラグインのサイドチェーンや新しいバスレコーディング・オプションなどの Nuendo 4 の新しいルーティング機能も、簡単に制御することができます。新バージョンの EuCon アダプターは、MIDI ルーティングと新しいインストゥルメント・チャンネルへのアクセスを可能にすることによって、MIDI の取扱いについても改良されました。

その他の新機能

  • WK-Audio ID サポートの向上
  • マウスホイールを使用したイベントボリュームとフェード編集
  • 「フェードハンドルをボリュームツマミの位置に関係なく常に(オーディオ)イベントの最上段に配置」オプションの追加
  • QuickTime 7 サポートの向上
  • 個別の Goto Timecode コマンドウィンドウ
  • Apple Remote サポート (Mac OS X のみ)
  • Direct X ASIO 64 Bit (Windows のみ)
  • MP3 サラウンド
  • 新しいトリムツール