Steinberg Media Technologies GmbH

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コントロールルーム

ミキサーのコントロールルーム セクションは、スタジオの最も重要な要素の一つです。スタジオモニターのレベル調節や、異なるモニターセットの切り替え、レコーディングブースにいるミュージシャンとのコミュニケーション、CD、DAT、DVD プレーヤーなどの外部音源への素早い切り替え・・・プロ用のミキシングデスクのコントロールルーム セクションにはこれらの信号がすべて集約され、さらにスタジオ内各所に送るのです。

同じように重要でありながら、小規模なミキシング・コンソールには搭載されないことが多いものとして、複数の独立したモニターやヘッドフォン・ミックスがあります。これらはライブでのバンド演奏や、複数のミュージシャンによる演奏を同時にレコーディングする際に特に必要です。

Cubase 4 は、ハイエンドのハードウェア ミキサーにしか搭載されていなかったコントロールルーム機能を統合し、PC ベースの音楽制作システムを使ったレコーディングやミキシングのワークフローを新たなレベルにシフトします。このバーチャル コントロールルームと、適切なマルチチャンネル オーディオデバイスとのコンビネーションにより、Cubase 4 はハードウェアのミキサーを使うことなく、お手持ちのソフトウェアの制作環境で必要となるすべての機能を提供します。

MR シリーズとの連携でニアゼロ レイテンシーを実現

Steinberg の FireWire インターフェース MR816 CSX、MR816 X の使用により、Cubase 4.5 でニアゼロ レイテンシーのモニター ミキシングが可能になりました。これらハードウェアは、Cubase 4.5 の強力かつ柔軟な機能と融合し、レコーディング/モニタリング環境を劇的に進化させます。コントロール ルームで作成された一般的なモニターミックスでは、通常のオーディオ ハードウェアを用いた場合、入力信号に対しある程度のレーテンシーが発生します。MR シリーズは内蔵の DSP によってこの限界を打ち破り、Cubase のミキシングエンジンを用いて ニアゼロ レーテンシー(限りなくゼロに近く、実質上レーテンシーを感じさせない)でのモニターミックスを実現しました。更に、内蔵 DSP エフェクトを使って EQ、コンプレッション、リバーブなどを加え、ミュージシャン用のミックスを素早く仕上げることもできます。

Cubase 4 のコントロールルーム セクションは以下の機能を備えています。

  • 完全に独立したコントロールルームとヘッドフォンモニタリングのアウトプット バスを搭載したことで、メインミックスのアウトプットに影響を及ぼすことなく、コントロールルーム専用の設定が可能です。  
  • ユーザー定義可能な4つのモニターセットアップにより、フォールドバック スピーカーでの試聴や、異なるモニターシステム間の切り替えが瞬時に行えます。また、センター to ソロやリア to フロントなど、サラウンド環境での便利なモニター機能も装備しています。  
  • 最大 6 つの外部インプット: DAT、テープ、CD、DVD などをスタジオ、トラック、ヘッドフォン、コントロールルームのどのバスからも再生できます。  
  • 最大 4 つの独立したスタジオ/モニターミックス:それぞれのミックスは、Cubase ミキサー内のどのオーディオ チャンネル、グループ チャンネル、FX リターン チャンネルからも信号を受け取ることができます。また、これらのチャンネルタイプすべてに、レベルとパンを備えた4つの独立スタジオ センドが搭載されました。  
  • トークバック機能により、プロデューサーやエンジニアが、スタジオにいるミュージシャンやアーティストと、個別あるいは全員に対して直接話すことができます。オート Dim 機能は、マニュアル Dim ボタンと同様に、トークバック使用時にコントロールルームの出力を 20dB 下げます。  
  • コピー機能は、クリックひとつまたはキーコマンドを使って、メインミックスを任意のスタジオ ミックスに適用できます。  
  • 独立したクリック バスにより、メトロノーム クリックをスタジオ、ヘッドフォン、コントロールルームのバスへ個別に送ることができます。