Steinberg Media Technologies GmbH

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イメージをかたちにするソフトウェア - Sequel 3 -

聞き手:ヤマハ 国内営業担当

兵庫県宝塚市(阪急逆瀬川駅近く)にある、アートの専門図書館、宝塚メディア図書館を訪れた。写真をはじめ、映像・美術・デザイン・音楽といったアート分野の資料を幅広く収集し、公開しているユニークな図書館だ。

宝塚メディア図書館では、定期的にワークショップやイベントを開催しており、この日はその中のひとつ「デジタルサウンド講座」の合評会。「デジタルサウンド講座」とは、音楽表現・音楽制作をベースにした音楽プロデュースを学ぶことができる講座で、講師を務めるのが活躍中のサウンドクリエイター・江夏正晃、ヲノサトルの両氏である。また当講座では、開講以来 Sequel を使用し続けており、現在受講生は最新バージョンの Sequel 3 を駆使して楽曲を制作している。

今回の課題は、約1分の映像に対して Sequel 3 で音楽をプロデュースするというもの。発表前に与えられた映像から受けたイメージ、自分なりのテーマを決め、どのように音楽に落とし込んでいったかをプレゼンテーションし、自分が制作した楽曲を映像に合わせて流していく。受講生の年代は幅広く、様々なスタイル、イメージの楽曲がそこにはあった。

楽曲のクオリティはかなり高い。また受講生はそれぞれ Sequel ならではの制作ワークフローを、自分の楽曲制作スタイルに合わせて活用していた。

たとえば、ビート作成には MIDI プラグイン「ビートデザイナー」 (右上) を使用して肝となるビートを作成したり、「MediaBay」 (右下) を利用して Sequel が搭載する5,000以上のループ素材の中からイメージに合う効果音を探し出す、といったように。

また、映像に合わせた BGM 制作をする際に、Sequel 3 にはとても便利な新機能が追加されている。それが、「テンポ検出」だ。この機能を使用することで、映像とシンクロした楽曲制作が行いやすくなる、と好評だった。

左端の写真は受講者の持参ノートPC だが、PC のキーボード部分にシールを貼り、Sequel 3 に搭載されている「HALion Sonic SE」 (右隣) を用いて、バーチャルキーボードで直接打ち込みをしている。

こうやってシールを貼ることで、簡易的かつ的確に打ち込みができるようにという、江夏氏のアイディアだ。

合評会中、講師 江夏氏の言葉の中で印象的なフレーズがあった。

「時間をかけるのではなく、自分の頭にあるイメージを表現することが大事。」
「楽器が弾けない人でも Sequel でつくればちゃんと音楽になる。それが最大の魅力ですね。」

自分の頭に浮かんだイメージを簡単にかたちにするツールが備わっているソフトウェア、それが「Sequel」というソフトウェアではないだろうか。

実際に合評会で発表された受講者の方の楽曲を紹介したいと思う。
全楽曲が Sequel 3 だけで制作されている。是非、一度聴いてみて欲しい。
* サイトシステムの更新により、現在はご試聴いただけません。ご了承ください。

最後に、日々デジタルサウンド講座で Sequel を使用している受講者のみなさんにこのような質問をしてみた。

― あなたにとっての Sequel とは?

「音楽が好きなのに楽器が弾けないという敷居をとっぱらってくれるものです。」
「音楽の知識がなくても誰でも簡単に楽曲がつくれるツールです。」
「音楽表現をするというハードルをイコールにしてくれるものです。」

そして -
― 江夏氏にとっての Sequel とは?

「これから音楽をつくりたいという人と一緒に音楽を作っていけるすばらしいツールだと思います。」

楽曲制作というものをより身近なものにしてくれる Sequel 3。 Sequel 3 には無限の可能性が秘められている。