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メロディックデスメタル界の工匠、ダーク・トランキュリティの音世界

メロディックデスメタルと呼ばれるスタイルの始祖の一柱であるダーク・トランキュリティが3年振りに10枚目となる最新アルバム「CONSTRUCT」をリリースした。その結成25周年となる記念すべきツアーの最中、キーボーディストでもあり、録音のエンジニアリングを兼ねるマーティンにインタビューを行った。かねてから、DAW やシンセサイザーの導入に積極的だった彼らが現在の音世界に到達する過程には Cubase の導入が!

Cubaseを選んだ理由

- Cubaseを使い始めたのは、いつですか?

個人的には20年ほど前から使っています。26年前、初めて使った DAW は Steinberg の Pro-24 でしたが、Cubase がリリースされるとすぐに Cubase に変えました。 DARK TRANQUILLITY としては、私の加入後から徐々に Cubase を導入していきました。2000年発売のアルバム "Haven" の時には私のパートであるキーボードのレコーディングを Cubase で行い、2005年発売のアルバム "Character" では MIDI シンセサイザーを使うのをやめ、初めて VSTi で録音しました。その後 "Rogue Music" という自分のスタジオを購入してからは、ギターとボーカルのレコーディングにも Cubase を使用しています。

2013年に発売した最新アルバム "Construct" では全てのパートを Cubase で録音しましたよ。

- 数ある DAW ソフトウェアの中から Cubase を選んでいただいた理由はなんですか?

最初に使ったのが Cubase だったのでそれを使い続けているというのが一番なのですが、キーボーディストの観点からいうと MIDI 編集が他の DAW より使いやすいからだと思います。MIDI 編集の機能がよかったので、最初の DAW として Cubase を選んだのではないかと。他のメンバーにとっても、お互いのアイデアやプロジェクトファイルを渡しあったりすることができるので、Cubase を自宅に持っておくと非常に便利なんです。他の DAW はそれほど使わないですが、Pro Tools は使うことがありますね。私のスタジオは隣り合った3つのスタジオの内のひとつなのですが、自分以外の2つのスタジオでは Pro Tools が使われているため、その2つのスタジオで作業する際は Pro Tools を使っています。そして自分のスタジオに戻ってくるとまた Cubase を使うといった形です。

同時に複数のトラックを書き出せるのは便利です

- Cubaseの中で最も好きな機能は何でしょうか?

うーん…たくさんありますが、中でも Cubase にはあって Pro Tools にはない機能で「マルチチャンネルの書き出し」は気にいっています。同時に複数のトラックをバラバラに書き出せるのは便利です。あと Cubase の内蔵プラグインもとても気に入っています。初めて Cubase を使う人にとっても、これらのプラグインは非常によいと思います。

- ギターのレコーディングの際のセッティングやテクニックについて教えてください。

個室ブースで、だいたい2-3本のマイクを使って録ります。ラインシグナルも録るのでラインインプットも使います。つまり合わせて3-4トラックでレコーディングします。

- ボーカルのレコーディングの際のセッティングやテクニックについて教えてください。

Neumann U 87 マイクを使って、Universal Audio の LA-2A コンプレッサーを通して録っています。Vocal が気持よく歌えるように、また声の質感をよくするため少しだけコンプをかけますが、ミックスで調整できるようにレコーディングの段階ではかけすぎないように気をつけています。個人的には強めにコンプをかけるのが好きなんですがね…それだとミキシングエンジニアが困ってしまいますので(笑)。

現在の DAW は一種のデモクラシー

- 日本では、ギターを弾いたり楽器を演奏する人は多いですが、まだまだ DAW ソフトウェアを楽しんでいる人は少ないです。日本のメタルファンに音楽制作やそれを発表することの楽しさを紹介してはもらえませんか?

もちろんですよ。今の DAW は音楽制作にとって最もいい形になってきています。レコーディング作業の途中でふと昔2インチのアナログトラックレコーダーで同じ作業をしていた頃を思い出すんですが、何度も巻き戻してマークをし忘れたところなんかがあるともう...今は(その頃から比べれば)だいぶ簡単になりましたね。全ての設定を保存しておくことができますし。言ってみれば、古いアナログ電話と現代のスマートフォンを比べているようですよ、今の DAW は最高 (fantastic) です。一種のデモクラシーといってもいいと思います。今の時代はいいスタジオを持つために億万長者になる必要なんてないんですよ。コンピューターとオーディオデバイスさえあれば自宅でなんだってできるんです。これによってより小さな規模でも面白いアイデアが出てきて、それをもっと開発していくことができるんです。DAW を持たない理由がないですよね。

- 最後に日本のファンに一言お願いします。

日本に戻ってきてライブができて嬉しいです。東京でライブができるのは非常に幸せです。またここで会いましょう!