Steinberg — Creativity First
Main navigation
 
 
 
Menu on product page
 

Steve Lamm: Nuendo for Life

レコーディング エンジニア、プロデューサーであり Nuendo の熱狂的ファンである Steve Lamm は同じく Nuendo ユーザーである仲間の Bryan Lenox と共に TobyMac の Alive and Transported をレコーディングした。このアルバムはグラミー賞のベスト・ロック/ラップ・ゴスペルアルバムに輝いている。Nuendo はこのアルバム全体を通じ、レコーディング、エディット、ミックスに使用された。

Lamm は Cryptic Globe Recording のオーナーである。彼はナッシュビルに住み、覚えられないぐらい長い間バンドでプレイし、音楽をプロデュースしてきた。そして数え切れない程多くの優れたアーティストとの仕事を手がけている。

 

Hello Steve! まずは本当におめでとう! あなたのキャリアはグラミー受賞エンジニアとして世界に認知されましたね。我々 Steinberg はこの素晴らしいニュースに沸いています。まずは受賞に対してどんな気分か、教えてもらえますか?

 

勿論よろこんで。そして Steinberg の何年にも渡るサポートに感謝を伝えたい。あなた達は僕にとって家族のようなものだよ。
正直、受賞に関してはまだ理解できていないんだ。昨夜聞いたばかりで…言葉が無いくらい。Bryan Lenox が僕にこの仕事を推してくれて、彼の信頼には感謝しきれない。アーティストやバンドが本当に素晴らしいとき、エンジニアとしての仕事は易しいものだけど、今回は本当にそんなケースだった。

 

TobyMac のライブレコーディングアルバム Alive and Transported はほんの数日前グラミーを受賞したばかりです。このプロジェクトの背景を少し教えていただけますか?どのように TobyMac とのコラボレーションを行ったのでしょう?

Bryan と僕は互いの妻を通して数年前に知り合った。二人とも Nuendo ユーザーだったこともあり、気が合った。それで僕はいくつか彼の為にカスタムの DAW コンピューターを組んであげたんだ(僕の副業のようなもの)。やがて、僕が Nuendo でモバイルレコーディングをしていることを Bryan が知り、彼は自分の仕事をいくつか僕に回してくれるようになったんだ。Bryan は才能の塊で、数多くのずば抜けたアーティストと仕事をしてきた。
そんな彼が Toby のレコーディングの話を受けて、僕に Nuendo のモバイル機器で一緒にどうだ、と言ってきてくれたんだ。僕は喜んでオファーを受け、光栄にも Toby と彼の最高のバンドと共に仕事をできたのさ。僕は DC Talk の時代から彼のファンでね。一緒にいても楽しかったし、ナッシュビルから旅して2日間のレコーディングの間も家族みたいに付き合ってくれた。

 

制作過程では、Nuendo はどんな役割だったのですか?

このレコードでは Nuendo でレコード、エディット、ミックスと全てを行ったよ。僕は自分のカスタムビルドの PC で Nuendo (時々 Cubase も)を使っている。AMD プロセッサーを使ったコンピューター、RME の MADI カード、RME 6432 MADI/AES コンバーター、そして Lynx Aurora コンバーターというシステムだ。そしてハイクオリティのプリアンプを使う。今回は Seventh Circle Audio と ATI 8MX2 を使ったよ。このシステムからダイレクトに Nuendo に録音した。Bryan もこのレコードを彼の Nuendo 機器で録音した。僕が作ったカスタム PC と Yamaha の 02R96v2、それに UAD-1 カードなどを使ったシステムでね。

 

音楽界最高の賞を受賞したわけですから、きっとあなたは完璧主義者なのでしょうね。Nuendo の中で一番良く使った機能はなんですか?

モバイルレコーディングでは、Nuendo は僕にとって完璧なチョイスなんだ。トラックをカウントするにもとにかく速いし直感的に扱える。制限はコンピューターの性能だけだけど今日の PC ではもう無制限といっていい。トラックのネーミングひとつとっても最初のトラック名をタイプして TAB を押すだけで次々に行えるし、フォルダートラックは全部のトラックを録音選択するのに役立つ(もっとも Cubase 5 の「全トラックを録音可」できるキーコマンドは凄く気に入ってるよ)。また、カスタムワークスペースを作って、大事な情報を素早く見れるようにしているよ。レベルとかね。僕達は今年、もう一台の PC と RME MADI カードを追加して、システムに余裕を持てるようにしたんだ。Nuendo からリアルタイムに放送用のミックスもできるようにね。今手に入る最新の CPU を使えば、1.5 ms かそれ以下のレーテンシーで64トラックにエフェクトをたっぷり使ってミックスしても、全然問題ないよ!

 

Nuendo の高音質はこのアルバムレコーディングでは実感されましたか?

勿論。だから僕は長年 Cubase や Nuendo を使っている。Nuendo には入力した音そのものが常に正確に出力されるんだ。ハイクオリティなオーディオデバイスや、コンバーターやプリアンプを使えば、Nuendo の透明度の高い音質は他のどんなソフトウェアにも勝るよ。これは論争の的だと知っているけど、僕らは他のエンジニア達も交えてブラインドテストをした事がある。そのとき全員一致で Nuendo と Cubase が他の DAW より勝っているという結論に達したんだ。

 

あなたのキャリアのバックグラウンドを手短に振り返って貰えますか?

16歳でギターを始めた。すぐに曲を書くようになって、レコーディングがしたくなった。父に4トラックの MTR をねだって、虜になった。ギターを弾いて曲を書いて、レコーディングする…いつも僕はそうやって音楽と関わってきた。1992年にナッシュビルに移り、いくつかローカルバンドでプレイした。Craig Gore (Sony Tree)、Lennon (Arista)、僕自身のオリジナルプロジェクト Lunar Crush など色々なバンドで演奏してきたよ。いつも小さなホームスタジオを持って、機会を見つけては出来る限り多く、友人のバンドをレコーディングしてきた。Cubase VST-24 が出た頃 ADAT からスイッチして、それから Steinberg のロイヤルユーザーというわけさ。6年程前僕はエンジニア/プロデューサーとして「腰を据え」、演奏よりこちら主体に関わることにした。同じ頃 Steinberg の Greg Ondo のサポートを得て、ナッシュビルの Club Cubase/Nuendo ユーザーグループの主宰をはじめたんだ(www.clubcubasenashville.com)。僕らは今でも毎月第四木曜に集まっている。

2年前、2つのビルからなるレコーディングスタジオ施設、名づけて CGR (ビジネス名 Cryptic Globe Recording の略称)に移り住んだ。ここで今でも多くのインディープロジェクトを行い、また外部へスタジオレンタルもしている。このスタジオで Kathy Mattea のレコード Coal がここでレコーディングされたんだが、同じく今年のグラミーにノミネートされたんだよ。やはり Nuendo を使ってのミックスで、とても才能ある Mick Conley とプロデューサー/アーティストの Marty Steart が手がけた作品だ。昨年は本当に素晴らしい年だった。Toby のレコードがグラミーを受賞し、Casting Crown の East To West もノミネートされた。このレコードは僕がフロリダで Nuendo のモバイルシステムで録音したんだよ。

 

これからのプロジェクトの予定は?次も Nuendo を使う予定ですか?

今年は沢山カスタムコンピューターを作ったり、CGR でインディープロジェクトに関わったりと忙しい。そしてずっと引き延ばしてきた僕自身のレコードを完成もさせたい。必ずモバイルレコーディングの機会も増えると思う。まだ流動的だけどね。確実にブックしているのは、カナダのインディーアーティスト Chris LeBlanc の Too Much Nothin' に続く作品だ。前作はカナダの EMCA アワードのベストカントリーレコードにノミネートされたんだけど、これも僕が Nuendo だけで CGR で仕上げたアルバムでね。Chris はまた僕にここで、と言ってくれているんだ。

Nuendo を今後使うかって、どんなプロジェクトでも Cubase や Nuendo 抜きでは考えられないよ。これが僕のやり方の一部だからね。とにかく直感的だし、バージョンを追う毎にどんどんよくなっている。僕は既に Cubase 5 の VariAudio を使ってるけど、他のどんなピッチ関連のソフトウェアより気に入っているよ。とにかく凄いんだ! それに、ベーシックトラックを録った後、メロディのアイデアをあれこれ試す時にも、この VariAudio を使ってるんだ。そうだね、一生 Cubase と Nuendo を使い続けるよ。

 

時間を割いていただき、本当にありがとうございました!

Website: www.crypticglobe.com/

 

レポート&インタビュー