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CHIHIRO のプライベートスタジオ "CoCoスタ" に訪問

聞き手:ヤマハ株式会社 青木インストラクター

R&B で活躍する女性アーティスト CHIHIRO。彼女はシンガーとしてだけでなく、作詞・作曲家としての顔も持ち、その楽曲制作には DAW を用いているという。そんな彼女のプライベートスタジオが、最近リニューアルしたと聞き、訪問インタビューを実施した。

 

Q. もともと楽器をされていたのですか?
はい、3歳からクラシックピアノを習っていました。両親がクラシック好きで、私にピアノを勧めてくれたんです。リチャード・クレイダーマンのコンサートにはよく連れていってもらいました。ピアノの延長線上で独学で作曲をするようになりました。最初に買ったシンセサイザーがヤマハのEOSでした(笑)。

Q. では、鍵盤楽器がルーツにある訳ですね。EOS で作曲されていた時に歌も歌われていたのですか?
いいえ、EOS と MTR で作曲していたときはインストでしたね。それから Pro Tools (Mbox) を使うようになってから、歌録りもするようになり、何曲か書きためてから楽曲オーディションに応募するようになりました。

Q. 作曲にパソコンを使うようになってから、歌を歌われるようになったんですね。
はい、本格的な録音、ボーカル録りはパソコンを使い始めてから、ということになりますね。パソコンを使った本格的な楽曲制作が、歌と真剣に向かい合うことと、上京のきっかけにもなっています。

Q. 作曲にコンピューター(DAWソフト)を用いたきっかけは何だったんですか?
まわりの友達で使っている人が多かったので、教えてもらいながら使っていました。しばらくは MTR と併用していました。パソコンでの作曲に移行したのはデビューの時期くらいだと思います。
学生時代から、Photoshop とか触る機会が多かったので、もともとパソコンで制作をすることに抵抗がなかったんです。パソコンで何かを作るのが好きなんですね(笑)。女の子の中では得意な方かもしれないです(笑)。

Q. 現在は Cubase を使われていますが、そもそも Cubase に興味を持ったきっかけは何でしたでしょうか。
プロデューサーの中西亮輔さんが使っているのを、横でじっと見てたりしてました。どうなってるんだろうと(笑)。色々聞くと、「何もできなくてもいいよ」とか言われるんです(笑)。Cubase を本格的に使うようになったのは、昨年の秋、ヤマハさんとのコラボレーション企画でレコーディングをした時からです。CI2 が発売した時ですね。Cubase 歴はかれこれ1年になりますね。

 
 

Q. いずれ、中西さんを超えるんじゃないですか?(笑)
中西さんからは、たまに「この機能とか知らないよね?」とか言われます(笑)。
中西さんと同じソフトを使うことで、ファイルのやりとりが今までとは比べられないほど早くなっています。
Cubase を使うようになって、行き着くところが近くなったような気がしますね。特に、ドラムは私の音楽では不可欠で、今まではイメージを伝えるだけだったのが、同じソフトを使うことで細かいニュアンスまで伝えられるのは、スピードだけでなく音楽的にも良い方向に向かっていると思います。

Q. コンピューターで作曲をされる方は圧倒的にも男性が多いのですが、CHIHIRO さんのまわりの女性アーティストでも、コンピューターで作曲される方はいらっしゃいますか?
あんまり会ったことがないですね。DJ の子とかはいるんですけど、パソコンでゼロから曲作りする女性は少ない気がします。

 

Q. 女性ならではのシンプルな制作環境ですね。トーンも黒基調で落ち着いてますね。
あんまり女の子っぽい小物とか置いてなくて(笑)。最近まで EOS を使ってたんですけど、あまりに大きくて、友達が来たときに「何これ?可愛くない!」とか言われて、ショックを受けて小さい鍵盤に変えました(笑)

Q. 簡単で結構ですので、パソコンや機材類を確認させてください。
OS は Windows 7 64bit、CPU は Core2 Quad 2.83GHz、RAM は 4GB、ハードディスクはデータのバックアップ用途もあり、多めの 4TB 用意しています。2年前に購入したパソコンをベースに使っています。DAWソフトはCubase Studio 5、オーディオインターフェイスは CI2、キーボードは KX49、スピーカーは HS50M です。マイクはコンデンサーで、RODE NT3を使っています。

 

Q. 歌録りもここでされたりするのですか?
メインは録り直ししますが、コーラスの一部で、ここで録ったテイクがそのまま CD に収録されたこともあります。

Q. 歌詞はどうやって書かれているのですか?
私の場合は、メロディの後なんですけど、あらかじめテーマとか考えず、メロディにあわせて色んなフレーズを歌ってみて何か1つフィットしたフレーズが決まった後、ストーリーを考えるという流れですね。
よく言われるんですけど、私の曲は、失恋や恋愛の曲が多かったりするじゃないですか。全部ではないですけど、実体験からきている歌詞もあります。

Q. CHIHIRO さんは今後どういった姿を目指されますか。
私はシンガーソングライターとしての活動はもちろん、今後プロデュースも手がけてみたいですし、楽曲を作ることを活動の中心としたい。今はお休みしていますが他のアーティストの方への楽曲提供も続けていきたいです。

Q. クリエーター(シンガーソングライター)を目指す女性たちへのメッセージをいただけますか?
私の場合は、自分の作りたい音をイメージしてから頭の中でふくらませたり、自分の好きな音楽をいっぱい聴いたりしてから作曲に取り掛かると、スムーズに進むことが多いです。
女の子って、そんなにパソコンが好きじゃないじゃないですか。パソコンの前に長い時間居ると疲れてしまうと思うんですね。やりたいことがパソコンの中に詰まっていると思えば、苦じゃなくなると思います。「どうしよう?」と煮詰まってしまう方には、私のような方法をオススメします。

このスタジオから今後も名曲が生まれることを期待しています。今日はどうもありがとうございました。

 
 

<プロフィール>
福岡県出身の R&B シンガー。作詞・作曲家として数々のアーティストに楽曲提供を行なう傍ら、2006年よりシンガーとしてのキャリアをスタート。2007年に発売されたアナログ限定盤シングルは各地のレコードショップで即日完売し、DJ 達の間で大きな注目を集めた。同年11月に Debut Album「JEWELS」をリリース。外資系CDショップで異例のロングヒットを記録し、全国の音楽リスナーに CHIHIRO の名が広まるきっかけとなる。2009年にリリースされた、2年ぶりとなる Album「DRESS」では、シングル曲全てが多くの配信サイトで上位にチャートインし、トータルで30万ダウンロードを突破。女性を中心に、新たなファン層を広げた。3rd Album へ向け、2010年、「恋風」、「片想い feat. GIORGIO 13」、「Addicted」、「Thank You」の4曲を発表。11月10日には、自身5枚目となる両A面シングル「Bye-Bad-Bye / Last Note」をリリース。新しい試みや、様々なアーティストとのコラボ等、前作以上の話題を作っている。
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