VST エフェクト
本格的なバーチャル・スタジオ環境をユーザーへ提供する Cubase Studio 4 には、ミキシング、マスタリング、サウンド・エフェクト制作をサポートする優れたプラグイン・エフェクトが用意されています。また、多数の大手オーディオ・ソフトウェア・ベンダーから提供されている VST フォーマットのエフェクトを、Cubase に取り込むこともできます。
Cubase Studio 4 は、すべてのシグナル・パスで発生する遅延が自動で補正されるため、使用している個々のプラグインのレイテンシーにかかわらず、全トラックの正確な同期とタイミングを保つことができます。
VST3 プラグイン・セット
Cubase Studio 4 の新しいエフェクト・プラグインには、すぐに役立つプリセットが数多く用意されていますので、最初に触れた瞬間から各エフェクトのクオリティを実感して頂くことができます。
全エフェクトの概要は以下の通りです。
グループ | プラグイン名 | 解説 |
Delay | Mono Delay | フィルター・ステージとテンポ同期を備えたモノフォニック・ディレイ・プロセッサー。 |
Ping Pong Delay | テンポディレイ効果を生み出すオートL/Rバウンス機能を備えたモノ・ディレイ。フィルター・ステージとテンポ同期を装備。 | |
Stereo Delay | 左右に独立したディレイ・ステージを備えたデュアル・チャンネル・ディレイ。それぞれのチャンネルに可変フィルターとテンポ同期を装備。 | |
Distortion | Amp Simulator | スピーカー・シミュレーション付きのギターアンプ・シミュレーター。様々な種類のアンプとキャビネットが選択可能。その他のコントロール類は、典型的なギターコンボをイミュレート。ベースギターでの使用にも適しています。ギターの出力が足りない場合などは、Tone Boosterとの併用で出力ボリュームを調整可能。 |
Distortion(NEW 4.1) | シンプルな操作で気持ちよく歪むドライブ、フィードバック、トーンコントロール付のディスとーション。 | |
Dynamics | Compressor | オート・リリースやオート・メイクアップ・ゲイン、ハード/ソフト・ニー、RMS/Peakに加えて、低レイテンシー利用を可能にする先読(ルックアヘッド)機能を無効にする“ライブ・モード”を備えたクラシックなコンプレッサー。 |
Gate | 独立したアタック/リリース・コントロール、オート・リリース、ダッキング効果のためのサイドチェイン・インプット・フィルターなどを備えた柔軟性の高いゲート。低レイテンシーで使用できる“ライブ・モード”を装備。 | |
Limiter | オート・リリースを備えた、低歪のリミッター。オーディオ信号の最大音量を設定することができるため、マスター・バスでの使用にも最適。 | |
Maximizer | マスター・チャンネル用のハード・リミッター/ラウドネス・エンハンサー。ソフト・クリッピングや、オート・アタック/リリースを装備。 | |
VST Dynamics | 複数のダイナミクス機能を搭載するマルチエフェクト“VST Dynamics”のVST3バージョン。コンプレッサーやゲート、リミッター、さらにソフト・クリップを柔軟なルーティングで組み合わせ可能。 | |
Filter | DualFilter(NEW 4.1) | ローパス/ハイパスフィルターと、カットオフ/レゾナンスを組み合わせたDJスタイルのフィルター。 |
Tone Booster | トーン・コントロール用の可変フィルター・ステージを搭載したシンプルなボリューム・ブースター。Range Boosterのような定番の小型エフェクターを再現し、Amp Simulatorとの併用により、出力レベルの低い楽器のボリューム調整に便利。 | |
WahWah | 典型的なワウペダル・モデリング・エフェクト。周波数レンジ、フィルター幅、ゲイン・レンジなどのパラメーターを備え、お気に入りのワウペダルを再現。 | |
Mastering | UV22HR(NEW 4.1) | Apogee製のディザーアルゴリズムUV22の最新版。 |
Modulation | Auto Pan | オートパン・エフェクト。調整可能なパン幅とレイト、また2種類の波形やテンポ同期を装備。 |
Chorus(NEW 4.1) | Studio Chorusのシングルモジュレーション版。 | |
Flanger | 調整可能なLo/Hiレンジや、フィルター・ステージ、マニュアル・モードを備えた強力なフランジャー。マルチチャンネル・モジュレーション・オフセットを加える“Spacial”パラメーターを装備。 | |
Phaser | 可変フィルター・ステージ、マニュアル・モード、テンポ同期を備えたクラシックなフェーザー。マルチチャンネル・モジュレーション・オフセットを加える“Spacial”パラメーターを装備。 | |
Rotary | 強力な編集能力を誇るローター・スピーカー・キャビネット・エフェクト。独立したLo/Hiキャビネット・コントロール、オーバードライブ、スロー/ファースト/ストップモードなどを装備。 | |
Studio Chorus | 2つの同一のステージが連続して動作する、強力なデュアル・ステージ・コーラス。各ステージは、フィルター・ステージや、チャンネル間のモジュレーション・オフセットを加える“Spacial”パラメーター装備しています。サラウンド構成でも使用可能。 | |
Tremolo | クラシックなトレモロ・エフェクト。テンンポ同期ボタンや、マルチチャンネル・モジュレーション・オフセットを加える“Spacial”パラメーターを装備。 | |
Vibrato | クラシックなビブラート・エフェクト。テンンッ期ボタンや、マルチチャンネル・モジュレーション・オフセットを加える“Spacial”パラメーターを装備。 | |
Other | Octaver | サブ・オクターブ・ピッチ・シフター。入力信号に対して1オクターブ下と2オクターブ下の2つの信号を作成します。それぞれの信号はレベル調整可能。 |
Tuner | 楽器用のチューナー・プラグイン | |
Reverb | Roomworks(NEW 4.1) | ステレオ/サラウンド対応の高品位リバーブ。 |
Roomworks SE(NEW 4.1) | 高品位リバーブ・プラグイン“Roomworks”のライト版。CPU負荷を低く抑えながらも質の高い空間サウンドを提供します。 | |
Spacial | MonoToStereo | モノラル・ソースから擬似的なステレオ・シグナルを作り出すことができます。“カラー”や“ディレイ”のコントロールが可能。 |
Stereo Enhancer | ステレオ入力信号のステレオ感を広げることができます。さらに効果を高めるため、“カラー”や“ディレイ”のコントロールが可能。 |
ここに紹介した新しいプラグインに加えて、Cubase SX3 に付属していた高品位リバーブ・プラグイン「Roomworks」が追加搭載されました。また、下記 10 種類の Cubase SL3 プラグインが、Cubase Studio 4 に合わせてアップデートされました。
Cubase SX3 プラグイン
- Roomworks (新搭載!)
Cubase SL3 プラグイン
- MIDI Gate
- DaTube
- StepFilter
- Tranceformer
- Metalizer
- RingModulator
- Chopper
- Bitcrusher
- Grungelizer
- UV22*
*Intel 版 Macintosh では使用出来ません。
エフェクトプラグイン
本格的なバーチャルスタジオをユーザーへ提供する Cubase Studio 4 には、ミキシング、マスタリング、またはサウンドエフェクト作成をサポートする一流のエフェクトプラグインの完全版が用意されています。また、多数の大手オーディオソフトウェアベンダーから提供されている VST フォーマットのエフェクトは、すぐに Cubase で使用可能です。
Cubase Studio 4 では、使用されるプラグインのレイテンシーに左右されることなくプロジェクトの同期が完璧に行われるよう、シグナルパス全体において遅延が補正されます。