ミキサー
Nuendo のミキサーは、入り口から出口まで、マルチチャンネルのオーディオシグナルパスを装備しています。モノ、ステレオ、12 (10.2ch) までのシグナルはすべてレコーディング、編集、ミキシングが可能です。そして、これは、エフェクトバスやグループを含む、インプットからアウトプットまでのシグナルチェーンのすべてのリンクに適用されます。
メインミキサービューは、レコーディング、ミュート、ソロ、AFL/PFL、パン、チャンネルフェーダーなどといった重要なチャンネル設定を表示します。必要に応じて、インプット/アウトプット、ゲイン、フェーズの反転、インサート、EQ、センド、スタジオセンド、サラウンドパン、メーター、などを含むセクションを表示/非表示させることができます。
チャンネルストリップは、最大の柔軟性を引き出すため、ソフトウェアコンソールとは別のウィンドウで表示できるようにデザインされています。オーディオ、グループ、FX リターン、MIDI、VSTi チャンネルを自由な組み合わせで位置も含めてカスタマイズ可能。必要であれば、すべてのインプットとアウトプットバスを表示させることもできます。
不要なチャンネルタイプやセクションは、隠しておくことができます。これによって、Nuendo ミキサーを、よく使用する作業に合わせて見易くカスタマイズ可能です。ミキシングコンソール設定は、保存して、ミキサー全体のほか、個々のチャンネルにも読み込むことができます。
Nuendo 4 では、別のグループやFXリターンへのグループのルーティング、またはオーディオトラックへの再ルーティングなどの設定を含む、ミキサー全体に渡る自由なルーティングが行えるようになりました。これによって、オーディオポストやスタジオプロダクションのメイン作業となっているステム・ミックスの設定を、瞬間的スピーディに行うことができます。
シグナルパス全体を通して自動レイテンシー補正が働いていることにより、完全な再生タイミングが約束されています。プラグインの演算や特別なルーティング作業によって生じるディレイは、完全に補正されているのです。シグナルチェーンにインサートされたプラグインのレイテンシーに関わらず、すべてのオーディオと MIDI トラックは完璧なタイミングを維持します。
完璧なレベルに調節できるように、それぞれのチャンネルタイプは、サイズに余裕のあるレベルメーターを装備しています。これらのメーターは、アサインされたチャンネルの幅に自動的に適用し、サラウンドシグナルを適切に表示することができます。メーター応答速度、プリ/ポストフェーダーメーター、ピークホールド、ユーザー定義可能なメーター色、全ての箇所での dB スケール表示、などの機能が用意されています。
Nuendo 4 は、強力なコントロールルーム・ミキサーも装備しています。4 つのスタジオセンド、独立した切り替え可能なモニターセットアップ、6 つの外部インプット、専用のヘッドフォンバス、自動 dim 付きのトークバックなどの機能を搭載しています。