Steinberg Presents Sound Roster 2015.9.22, 9.29 放送回
【ゲストプロフィール】
LEO
http://www.leo-onevoice.com/
https://twitter.com/leo1voice
船橋市出身
日本 R&B シーンを代表する実力派シンガー。1st フルアルバムが新人では異例の iTunes チャート総合9位。2nd フルアルバムでは、iTunes R&B / ソウル アルバムチャートで第1位。リード曲「愛しくて」が動画サイトで、100万再生超えのスマッシュヒット。インテリアショップ「Francfranc」の TV-CM ソング「Fun Fun Christmas / シェネル × TEE × LEO」をリリース。配信限定ソング「愛してる feat. TEE & LANCE」では iTunes R&B チャート28日間連続第1位を獲得するなど、R&B 界を担う実力派である。2015年8月5日に 3rd フルアルバム「BIRTH」をリリースした。
【リリース情報】
「BIRTH」
3rd フルアルバム
2015.8.5 リリース
【放送中インタビュー内容】
- 普段、このラジオが放送されている時間(午前2時半)は何をしていますか?
最近は寝てますね。昔は、この時間をすごく大切にしてきたし、今も大切さは変わらないんですけど、ウトウトしちゃうんですね。そのまま、夢の中に行っちゃうことがあるかもしれないです。はい。今日は大事な時間なので、眠らないです。
- 音楽をやろうと思ったきっかけを教えてください。
小さい頃から歌うことが好きで。幼稚園とかで「何時の事だか、思い……~♪」とかをみんなで歌うんですけど、歌ってるとメロディーだけで感動したりして…。あと、自分達はもろにカラオケ世代だと思うんですが、家族とか、中学、高校の友達とカラオケに行ったりするようになって、ちょっと褒められて調子に乗ってみたり。
まあ、最初はその程度だったんですが、高校の友達がバンドを辞めて、「R&B の男性デュオを組みたいから、LEO やんない?」って誘われたんです。それで「なんか面白そうだから良いよ」って。そいつは既に機材とか持ってて、そいつがトラックメイクして、自分達で詩をのっけたりして、オリジナルを作ったり、ライブとかもやらしてもらったりして。その流れで、ちゃんと勉強しようと思ってから専門学校に通いました。そこからだんだんと音楽にハマって、これ良いかもな、と思ってきましたね。
- その時に影響を受けたアーティストなどはいますか?
R&B をすごく意識したのは、やっぱり「Boyz II Men」ですね。
マライアの「One Sweet Day」とか、世界ヒットした曲なんで、もちろん知ってたんですけど。当時は、あえて、どメジャーなのは聴きたくないっていう、ちょっと尖った、感じがあったので「Boyz II Men、はいはい」って思ってたんです。
でも、バラードコレクションっていうバラードヒット曲を集めたアルバムが出て、それを聴いた時に「あっ、ヤベエな。これがモンスター級のアーティストなんだな」って事を知ってから、影響されましたね。例えば、一人ひとりのフェイクとか、歌い方とかを色々真似したり、カバーしたり。そこは、結構意識しましたね。
- 基本的にはブラックミュージックですか?
はい。歌は、そうですね。小さい頃から、日本の音楽、歌謡曲、J-POP をたくさん聴いてきました。でも、ブラックミュージックに出会って、R&B を意識したのはソレからですね。
- R&Bの魅力ってなんだと思いますか?
R&B の魅力は、やっぱり歌声の持つスキルですね。圧倒的な歌のスキルを魅せつけるというか。黒人さん達の持つ「パワー」っていうのは、「能力」だなって感じます。日本の方だとキーが高くて出ないなってところを、軽々いくし、さらにその上をファルセットでいく。本当にスキルが無いと出来ない事。あの人達は小さい時から、そういう音楽に触れてるし、ゴスペルに触れて、教会で思いっきり歌ってみたりとか、そういうものがもちろん基盤になってると思うんですけど。そういう意味で、歌声のスキルっていうのがありますね。
- R&B の曲を作る時に意識していることはありますか?
向こうの R&B の内容ってほんとに「エロい」「セクシー」な部分が沢山あるんです。エロい部分なんだけど、赤裸々にストレートに語るっていうのが、ひとつの魅力だと思ってます。
例えば、Sisqó(シスコ)の居たグループの「Dru Hill」。その「in my bed」っていう曲が、「自分のベッドで自分の彼女が、違う誰かと浮気してたんだ」って歌詞なんですよね。男が、後で発見して「なんで俺のベッドで違う男と寝たんだ!」みたいな内容を、叫んでる。
男性でも、情けない部分を赤裸々にストレートに語るっていうのは魅力のひとつだと思います。そんなのなかなか日本にはないし、あったとしても、かっこ良くオブラートに包んで表現すると思うんですけど。
でも、まあ、そういう部分も意識して、日本語でどれだけそういうことを歌えるかな、って言うのも、チャレンジしてきたことの一つですね。
- 2015年8月5日にリリースされた3rdアルバム「BIRTH」についてお伺いします。アルバムのコンセプトについて教えてください。
過去に 1st、2nd、ミニアルバムを出してるんですけど、自分の代表曲と、「愛しくて」みたいなバラードソングが皆さんからすごく評価して頂けたので、そういったことはもちろん大事にしながら…。あとは、リリースが8月ということもあったので、レゲエサウンドや、ライブで楽しめる、ダンスミュージックなどのエレクトロなこととかもやりながら、改めて、何か新しい挑戦もしたいなと思って。タイトルが「BIRTH」って言うんですけど、「ここで、また新たな LEO が誕生するぞ」という、意味合いも込めています。
- アルバムは14曲入りですか?
はい。インタールードも2曲あります。
- 参加アーティストは、どんな方が参加してるんですか?
「愛してる」と言う曲には、「TEE、ベイビー・アイラブユー」の TEE 君と、「ONE☆DRAFT」と言う三人組の一人、ボーカルの LANCE。「君への恋」には、レゲエシンガーの TAK-Z。「Lastly」には、Ms.OOJA ですね。
- LEO さん自身は曲を自分で作ったりはするんですか?
僕は、基本的にメロディーとリリック担当って形じですね。一緒にプロデューサーさん達と制作したプリプロする中で、自分でそう言う音色がどうだとか、こうゆうビートが良いとかってゆうのはもちろん、有るんですけどね。
- 曲はどういう風に作られてますか?
基本的にプロデューサーのお家にお邪魔して、プロデューサーがデスクトップをいじってる背中を見ながら、自分はヘッドホンしながらマイクに向かって。そこで会話というか、音楽でやりながらですね。
専門にしてる方たちは作業がすごい早いので、曲のコンセプトを決めると、もうパッとすぐにベースを作ってしまうんです。そこに合わせて自分で用意するのは、リリックとまでは行かないんですいけど、こういった感じの歌詞を書こうかな~、とか。時間が有るときであれば、自分の思いを一気にばーっとノートに綴ったり。
それで、1枚紙を持ってくるだけで、ヘッドホンしながらマイクを通して、紙を見ながら、ビート聴きながら歌っていくって言う作業ですね。コード進行が多少、基盤があれば、そこに色んなメロディーが浮かぶじゃないですか。そうゆう感じですかね。
- トラックメーカーさんの所に行って、それに合わせてフリースタイルする感覚で作られているのですね。
フリースタイルですね。ラッパーさんと同じような形であると思いますけども。それの方が、ノリというか、やっぱりグルーヴが出るんですよね。もちろん色んなパターンがあって、トラックメーカーがメロディーも、例えば鍵盤で、1本入れてくれて、そのメロディーに合わして、そこに合わせてリリック載せましょうっていうパターンもあります。
そうすると、自分のグルーヴではない、勿論それもそれで一つ作品として、すごく良いんですけど、自分でやりたいなってゆうものとかは、そのビートとか周りの、その音色とか、テンポから全部ですね。
だから、そういうものが自分の中に流れてるリズムとか、メロディーだからこそ自分が歌いやすいわけで、だからそういう風にするほうが自分らしいかなと思ってますけどね。
- 参加されているプロデューサーはどんな方がいらっしゃるんですか?
UTA 君という、AI ちゃんの「ハピネス」や、最近だと JUJU さんの「PLAY BACK」や「WHAT YOU WANT」など数え切れないヒットを手掛けてる売れっ子のプロデューサーがいるんですけど、今回は贅沢にもシングル3曲を全部彼にやって頂きました!
あとは、安室さんや BIG BANG さんなどの作品を手掛ける SUNNY BOY とか。あとは自分の中の代表曲と言ってもらえている「愛しくて」という楽曲を手掛けた EQ さんなどですね。
みなさん、「TinyVoice, Production」って言う、僕が20歳の頃からお世話になっている音楽プロデューサーのプロダクションですね。大御所作家である今井了介(TEE &シェネルでも有名な「ベイビーアイラブユー」などを手掛ける)さんを筆頭に作られた作家プロダクションなんですが、J-POP から R&B から、色んな、今の日本の音楽を支えてると言っても過言ではない人達が、メチャメチャ所属されてるクリエーター集団なんですよ。
- アルバム制作過程での、面白いエピソードなどがあれば教えてください。
面白いと言いますか、今回フューチャリングをさせてもらってたんです。TEE 君、LANCE と、僕とで男シンガー三人+プロデューサーの UTA という、なかなか無い組み合わせなので、どういうテーマにしようかねって、男三人が、愛について語り合うところから始めて。
大体みんな、同世代なんですけど、LANCE が、「自分たちの年くらいになると、まあ、長く付き合ってる人もいるじゃん」つって。「だけど、すれ違ったり、なかなか気持ちを伝えられなかったり、マンネリ化してダラダラなんていう人もいるじゃん」って。
なんやかんや言って、男も、普段彼女とかに対して言わないけど、そこを離れて、友達とかの前では、こう、いろいろ、文句とかも喧嘩したんだとも言うかもしんないけど、一人で家に帰る時に、ふと、「あ~やっぱり、お前だよな」っていう風に思うんだってことを。こう、男と女のすれ違いは何年間続くんだって。もう何百年と続いてるんじゃないかと。ゆってくんなきゃわかんない、みたいな。だから終止符を打つ意味で、「男もこうやって思ってんだぞ」っていう歌を作ろうぜって言う、そんな細かいとこから始まって。
シンガー同士なんで、歌詞もリリックの書き方も、メロディの付け方も全然違ったりして、すごく勉強になったことですね。
- それで、このストレートなタイトルが、「愛してる」なのですね。
そうなんですよ。「愛してる」っていうタイトルは絶対止めてね、って最初に言われてたんですよ。はい、でも、「愛してる」にしました。
(皆笑)
- LEO さんの今後(2015.9.29収録時点)のお知らせなどがあればお願いします。
今後のお知らせとしては、(2015年)12月13日に渋谷の WWW というところでワンマンライブを行わせて頂きます。ワンマンライブなんでね、普段出来ないこともたくさんやっちゃいます。勿論、この 3rd フルアルバム「BIRTH」から、めちゃめちゃお届けするので、是非遊びに来てください。よろしくお願いしま~す。
- 最後に、音楽業界の未来を背負って立つ未来のサウンドクリエーター、R&B シンガーにアドバイスをお願いします。
そうっすね。今時、何でもありの世界だと思うし、もう、どれをこう、何が正解っていうのも本当に、ないと思うので。もう自分の思ったように、そして、いろんな音楽を聞いて、オリジナリティを見つけて欲しいなーと思いますね。勿論、それはシンガーに対してもクリエイターに対してもですね。はい。
- この時間は LEO さんをお迎えしました。有難う御座いました。
有難う御座いました。
【織田's クエスチョン】
- 2015年8月5日にリリースされた 3rd アルバム「BIRTH」に収録されている「君といっしょに。」という結婚をテーマに作った曲がありますが、LEO さん自身がプロポーズをする時に、理想とするシチュエーションやセリフはありますか?
僕は多分きっと、格好つけたり、サプライズ的なことはドキドキしちゃって出来ないんですよ。色々考えた挙句に、自分がすっごいドキドキしちゃってしょうがないと思うので、ほんとに、ストレートに、例えば、ちゃんとした食事の場所で、結婚しようって言いたいですね。
- 想像以上に、ドキッとしました。ストレートなのが一番って話ですね。
【織田's クエスチョン 2】
- 私立 LEO 学園と言うファンクラブを今年(2015年) 設立されましたね。LEO さんも15~6年前位は高校生だったと思うんですが、どんな少年でしたか?
少年といえるほどの少年ではなかったんですけど…
そうですね、生意気な少年でしたね。