Steinberg Presents Sound Roster 2015.6.02, 6.09 放送回
【ゲストプロフィール】
DE DE MOUSE
http://dedemouse.com/
https://twitter.com/DEDEMOUSE
生年月日:1978年10月17日 出身地:群馬県
2005年頃から活動を開始。2008年に avex entertainment からメジャーデビューとなる 2nd アルバムをリリース。緻密なメロディとカットアップサンプリングボイスを駆使し、ジャンルレスな音楽を作り続ける。また、ライブでは、多種多様のステージングを展開。FUJI ROCK FESTIVAL や TAICOCLUB、RISING SUN ROCK FESTIVAL に SonarSound Tokyo など多くのフェスティバルにも出演。イギリスやフランス、ドイツなど海外遠征も盛んに行っている。
【CD 情報】
「milkyway drive」
2015.7.2 リリース
「youth 99」
2015.6.10 リリース
【放送中インタビュー内容】
- 普段、このラジオが放送されている時間(午前2時半)は何をしていますか?
大体まだ作業してますね。そろそろ終わるかなっていうくらい。
だいたい、朝10時から、3時…夜中の3時くらいまでですね…。
- そんなに遅くまで作曲を。いつ寝ているんですか?
そんだけやってもなかなか進まないってくらい遅いってだけであって…、(作業が)速くなりたいなって思いますよ。もっと。
- そんな手塩にかけた入魂の作品である NEW EP 「youth 99」が6月10日にリリースされます。どんな作品になっていますか? 僕が10代の頃テクノとか好きだったから、その頃の自分が懐かしく思うような音を色々取り入れました。
90年代にテクノとか好きだった人が聴いたら、なんか泣けるような音になってたりとか…。
- 原点回帰、ということですか?
一周廻って90'sブレイクスのこういう音が出せるのって今しかないかなって思って。
最近だと、「EDM」だと、ヒップホップとか R&B 的な要素が入ってきたり、そういうスタイリッシュなものとかが強くなったりしてますよね。ダンスミュージックってもともともう少しハッピーだったりとか、ちょっとファニーだったりとか、そういうある意味、ちょっと言い方悪いけどバカっぽい要素があったはずなのが、シリアスになりすぎちゃってるっていうところがあって。
まぁ、僕なりの、それに対するカウンター的な意味を。
- さらに来月(収録は2015年6月)に、EP「milkyway drive」をリリース予定とお伺いしました。こちらはどんな作品ですか?
この「milkyway drive」は、僕がクラブとかでやる時に、自分の曲をもう少し分かりやすく、ノリやすく、盛り上がりやすくなるエディットを結構いっぱい作ってるんですけど。その中から、結構人気のある曲をコンパイルして、ちょっと音を綺麗に整えたりしました。
「youth 99」とは、方向が似てそうでいて実は間逆みたいな。
多分、「milkyway drive」を最初に聴いたらすごく聴きやすくて、ファンになってくれる人とかもいるんじゃないかなって感じの。
- それでは、「最初に音楽をやろうと思ったきっかけ」を教えて下さい。
色々辿っていくと、子供時代のアニメとか。世代でいうと、ドラゴンボールとか、好きなアニメの歌を歌うのが好きだったから。 そこから、えっと僕36なんですけども、小学生の時に「光GENJI」っていうアイドル(*ローラースケートを履いて歌い踊る男性アイドルユニット)がすっごく流行って。やっぱり小学生とかだと、勉強ができるってより運動ができるって方が、こう男子のステータス的には高いじゃないですか?そこで、「ローラースケートが滑れるとかっこいい!光GENJI になりたいな!」みたいな、なんか目立ちたいから音楽やりたい、みたいなとこがあって。
- なるほど。
その後シティハンターっていうアニメの ED 曲が「TM NETWORK」で。あれがきっかけでもう少し音楽の方に入っていって。
そして中学生くらいの時に「X」が流行ってきて、だいたいそのくらいの時期ってみんなバンドとかやり始めるじゃないですか?
僕もバンドしようと思ってギター持ってみたものの、あんまり馴染まなくって。
あと僕、地元が群馬県なんですけど、なんか都会に対して憧れがすごくあって。
だんだん都会への憧れが、ダンスミュージックってものに結びついてきた感じです。
92年とか93年とか、ちょうどジュリアナとかがすごい頃で、自分の中で『都会のアーバンなイメージ=ダンスミュージック』ってなってきて、打ち込みとかをやるようになったりとかして。
- そこから、テクノ系に行かれたっていう感じなんですか?
高校くらいの時はまだポップミュージックの方が好きで。
結局一人でずっと打ち込みしながら、音楽雑誌などでいろいろな知識を覚えていったりとか。
それで高校生くらいの時に日本のテクノブームみたいなのがきて、
確か「RAINBOW2000」とかの野外フェスがあったり、「トレインスポッティング」っていう映画が流行ったり、
「UNDERWORLD」とか「The Chemical Brothers」とかがわりと流行り始めた頃で、日本でデジロックなんて言葉が出てきたりして。
やっぱり若いと高尚なものの方が格好いいと思っちゃうじゃないですか。
そういう風に、最初はそういう自分が光GENJI みたいになってすごくモテたいからって思って始めたはずが、いつの間にかだんだんだんだん全然モテない方ばっかりに、行くようになっちゃって。
- 先日、「GREENROOM FES」にも出演されていましたが、ライブのスタイルとして心がけてることはありますか?
自分が打ち込みをやってる人間でもあって、打ち込みやってる人間ってどうしてもライブっていうより、ほとんどの方が DJ になっちゃって。
みんなパソコンからぽんって音出しておしまいとかも多かったりするから。僕は絶対それが嫌で。
自分一人でやる場合も必ず自分が生演奏する要素…。例えばキーボード演奏したりとか、その場で音をエディットしたりとかするし、あとはダンスミュージックだけが好きなわけでもないから、結構生楽器を入れたりとかしてます。
こないだの「GREENROOM FES」は、僕+ツインドラムと映像とか。もっと分かりやすくする時はキーボード入れたりとか、それ以外にも、弦楽器とか、管楽器とか、そういうのも入れて少し演奏会っぽくすることもあって。座って聴かせるってっていうのもあるし、プラネタリウムとかでもライブやったりして。
- オーケストラな感じというのは、どんな環境で作られてるんですか?
基本は自分の家なんですけども、僕、結構スタジオ然としたスタジオ…「ザ・スタジオ」っていう環境で音楽作るのあんまり好きじゃなくって。
もともと生活の延長線上で音楽作ってたから、「自分がどんな場所でも音楽を作っていたい」っていう気持ちがすごくあって。
基本は Mac Book Pro 一台でずっと作業してて。
- ソフトは何を使われてますか?
Steinberg の Cubase 7.5 かな?パソコン使い始めたのが12~3年前で、その頃は Cubase VST 5.1 ってやつかな。
そこからスタートで、基本は機械に弱いから…。これいいよっていわれて、買ってもらった PowerBook G4 の中にもう Cubase VST 5.1 が入っててそのままずっと使い続けてるっていう。
- 一回好きになって使うと、それが自分の右腕になりますもんね。
結構 Cubase って中域低域が強かったりして、それが自分にあってたりとかして。
別のホストアプリケーションと使い比べたことがないからわかんないんですけど。
音が割れたとき?というのも、結構デジタルっぽいより結構アナログっぽい割れ方に近いんじゃないかなって思いながら使ったりとかして、ま、最近のテクノロジーの発達はすごいから、最近は多分どのアプリケーションでもいい感じの音にはなってると思うんですけど。
- DE DE MOUSE さんの音楽は、「打ち込みでここまでやってしまうのか」といつも思います。
僕は、MIDI が好きだから、オーディオ編集でいいじゃんってやつも、MIDIでどうしてもやりたくって。
- それをライブでは、実際のバンドを混ぜるってことですね。
そうですね。ダンスミュージックの世界だけじゃなくても、生の楽器があると、すごく色んなとこで音楽詳しくない人にも伝わる感じがあるんじゃないかなって思っています。
- それでは最後に、未来のトラックメーカーや DJ などの方々にアドバイスがありましたら頂けますでしょうか?
売れたいんだったら今流行ってる感じのスタイルを突き詰めるべきだし、
自分の音を突き進みたいんだったら、流行とか関係なしに、とにかく自分のスタイルを信じてそれを追い続けるのがいいんじゃないかな、と。
その両方がうまくバランスとれたら一番いいとは思うんだけれども。
だから、周りにどういわれても、自分の音楽はこれだっていうのを持てる意志の強さが大事かな、と。
- ありがとうございました。
【織田's クエスチョン】
- 駄菓子が凄く好きだとお伺いしました。最近一番お勧めの駄菓子や、好きな駄菓子を教えて下さい。
最近良く食べてるのは、ポイフルです。ポイフルの青い箱に入ってる、なんか結構いろんなソーダ味のポイフルのやつが、コーラとかホワイトソーダとか、あとレモンソーダとか。あれが最近大っっっ好きで! だいたい毎日食べてます。
- え! 毎日なんですか?!
僕は、リップサービスでも誇張でもなく、主食がお菓子なんですよ。ほんとに(笑)。
- 体に良くない(笑)。
ほんとにお菓子が好きで、お菓子しか食べてなくって、でお菓子を食べるためにご飯を食べずに…。
だから、だいたい深夜3時くらいまで作業して、で、今日も終わったとじゃご飯にしようかと思って、千切りキャベツ食べたりとか。
- すごいです。今日はちょっと新しいスタイルを提示されてしまいましたね。えぇ(笑)。
あははは(笑)。
- DE DE MOUSE さんがメンバーや周りの仲間達からどんな性格だと言われますか?
え! 多分「性格悪い?」としか言われないと思う(笑)。
- え(笑) なんでですか、それは?
僕は元がすごく恥ずかしがりだから、何かあっても、ストレートに褒めたりとかできなくって、どうしても憎まれ口を叩いてしまうっていう。
- はははは(笑)。 それはでも恥ずかしさから来てるってことですよね?
そう、だから僕にいてくれる人は、それはわかってるからいてくれる。
もうわかんない人は、やな奴だなって、すぐいなくなっちゃうんじゃないですかね(笑)。
ライブとかでドラムとかの楽器入れたりとかするから、だからライブ終わったら、「今日あそこ間違えたよねー」とかって(笑)。
それとか、そのライブ本番前に、「今日あの曲難しいけど間違えたら罰金ね」とか。
でも実際そういうことあったとしても、ちょっと言うだけで、ほんとに罰金取ったりするわけじゃないですよ(笑)。
- なるほど、言ってるだけですもんね(笑)。
そういういじわるがしたくなっちゃう(笑)。
- なるほどー。愛情の裏返しということで。
そうですね。