Steinberg Presents Sound Roster 2015.5.05, 5.12 放送回
【ゲストプロフィール】
Naoki Itai (Music for Music)
https://www.facebook.com/naoki.itai
14歳でギターを始め、19歳でプロギタリストとしての活動を始める。
現在は音楽スタジオ「FORSTA」を運営する Music for Music のサウンドプロデューサーとして、様々なアーティストの楽曲制作に携わっている。
【CD 情報】
KSUKE
「SPACE SHOUT」
1st アルバム
2015.3.25 リリース
The Big Heroes
「THE PART OF ME」
1st シングル
2015.3.18 リリース
ALEXXX
「ALOHA BOY」
2015.6.3 リリース
【放送中インタビュー内容】
- 普段、このラジオが放送されている時間(午前2時半)は何をしていますか?
絶賛、アレンジ・レコーディング中ですね。仕事モードな時間です。 ボーカル録音や、自分で弾いたギターの録音、楽曲の打ち込みを、この時間帯にいつもやっています。 夜型なんです(笑)。
- お仕事は、プロダクションのスタジオでやられているんですか?
そうですね、作曲だけでなく、自身でスタジオのエンジニアリングまでこなしています。
- 「サウンドプロデューサー」というお仕事は、具体的にどんなことをやっているんですか?
ケースバイケースではあるんですが、例えば「アレンジャー」「トラックメイカー」「作曲家」、これらを全てトータルでできることを総称して「サウンドプロデューサー」でいいのではないかな、と思っています。 具体的には、ただ曲を作るだけでなく、「このアーティストにはこういう曲を作りたい!」といったプランから、「このアーティストを活かすにはどうしたらいいか」ということをアーティストと一緒に考えて、楽曲を最後までトータルで完成させることができる、そういう存在が「サウンドプロデューサー」だと思います。
- なるほど。その中でも、「アレンジャー」は今の時代、音楽をやらない人からは少しイメージがつきにくいお仕事のように感じます。どういうお仕事をするんですか?
簡単に言うと、「メロディをもっとよく聴かせられるように、オケ(伴奏)をつくる」ことがアレンジャーの仕事だと思っています。
- ところで、Naoki さんは14歳からギターを始めたということですが、音楽のルーツはやはりロックですか?
勿論ロックからです! 14歳の頃に X JAPAN のコピーバンドを始めて、ヴィジュアル系やハードロックで速弾きばっかりしてました(笑)。
- そこから、どのような経緯を?
中学を出てからは、高校と併行してギターの学校にも通っていました。そこで、ずっとローディみたいなことをしながら活動して、それからプロになりましたね。
- 今は色々なジャンルの音楽を手がけられていますが、そうなったきっかけはなんですか?
大学を卒業するころに、SOUL'd OUT というグループの Bro. Hi(ブラザーハイ)という MC の方に出会って、そこで一緒にミクスチャーのバンドを組むことになったんです。 BAND 内でギターというポジションの僕が作曲をしなくてはいけなくなってしまったんです。「ギターなんだから曲作れるでしょ」みたいな(笑)。 そこから曲を作り始めて、アレンジやトラックメイキングを面白と感じるようになって、今に至る感じです。
- 今は EDM なサウンドも手がけられていますが、元々は生音中心だったんですか?
そうですね!バリバリバンドサウンドでした!
- デジタルな音作りを始めたのはいつ頃から?
先程お話したミクスチャーバンドの時ですね。当時バンドサウンドにデジタルの打ち込み音を混ぜる「ミクスチャー」がめちゃめちゃ流行っていて、それがカッコ良かったんです。 ミクスチャーを始めたのが、デジタルの音作りを始めたきっかけです。 当時は、生音と打ち込みのドラムをどう混ぜようかとか、色々実験しながら作っていました。
- 先程はギターのルーツをお聞きしましたが、Naoki さんのデジタルな音のルーツはありますか?
ミクスチャーだったら、limpbizkit といった、主に洋楽に影響を受けました。
- Naoki さんの作曲法を教えてください!
僕はギタリストなんで、ギターをメインに……と思いきや、作曲のときにギターは殆ど使わないんです。 「こういう曲にしたいな」というイメージを頭の中で想像して、それを「具現化していく」というイメージです。
- オススメのプラグインは何かありますか?
ダンスミュージックを作る時に欠かせないのが、「Nicky Romero」の「Kickstart」というプラグインですね。 「サイドチェイン」という、ダンスミュージックを作るうえで欠かせない手法があるんですが、これが結構組むのが大変なんです……それが、このプラグインだと簡単にその効果を出せるようになるんです。
- EDM を作る時には、どんなシンセを使いますか?
Massive、Sylenth1、Spyair 等です。
- 今後、日本の EDM シーンはどうなると思います?
日本でもやっと ULTRA JAPAN(日本最大規模の EDM パーティー)が始まりましたし、これからもっともっと広がって、流行ると思います。
- そんな Naoki さんの最近の活動は?
昨年の ULTRA JAPAN にも出演した KSUKE(ケイスケ)という DJ の楽曲のサウンドプロデュース、編曲で参加させていただいているのですが、その KSUKE のデビューアルバム「Space Shout」が3月にリリースされました。一緒に曲を作っているので、是非聴いてみてください! また、僕が所属する Music for Music がずっと育ててきたアーティスト The Big Heroes のメジャーデビュー曲「The Part of Me」も3月リリースなので、こちらもよろしくお願いします!
- これから音楽を目指す将来のクリエイターに、何かアドバイスを!
「毒のある」、「癖のある」オリジナリティのあるサウンドを作ってください!