複数クリップのオーディオファイルの同時差し替え
オーディオマスタリングを大きく向上させる最新バージョン
最先端のマスタリングやオーディオ編集のため、約80の新機能や改良と共に WaveLab が大きく生まれ変わりました。スタジオエンジニアからミュージシャン、オーディオ愛好家まで、WaveLab 12 は音楽や音に関わるすべての人に役立つ最先端ソリューションです。
ARA プラグイン
WaveLab の強力なオーディオエディターを、他の DAW 上で ARA プラグインとして使用できるようになりました。Cubase 13, Nuendo 13, Reaper 7, Studio One 6.5 などのプロジェクト上のオーディオファイルを、WaveLab 12 の先進機能を用いて直接編集可能です。
波形のレインボー表示
オーディオエディターやモンタージュ上で、オーディオ波形を周波数帯域に応じてカラー表示できるようになりました。たとえば歯擦音が顕著な箇所やローエンドが目立つ箇所を任意の色でハイライトするなど、さまざまなカラー設定をカスタマイズでき、目的ごとにオーディオの特定箇所を素早く視認できます。
オートトランジェントマーカー
オーディオファイルの選択範囲をトランジェントやリリースポイントにスナップし、作業効率を上げる機能です。TAB キーを用いて前後のトランジェントポイントに素早く移動可能です。
他アプリとの無制限のオーディオエクスチェンジ
WaveLab から他のアプリケーションに、任意のオーディオ範囲をエフェクト有りまたは無しで転送可能です。ドラッグ&ドロップやコピー&ペーストに対応し、さまざまなプラットフォームをまたいでワークフローを効率化できます。ARA エクステンションとしての使用時も対応しています。
拡張されたコピー&ペースト機能
さまざまな編集動作と同時にクロスフェードを適用でき、さらにスムーズな編集の流れを提供します。
ピークへの波形自動拡大
波形の表示領域に応じ、ピークに合わせて縦表示を自動的に拡大します。音の静かな領域に水平スクロールやズームを行うと、天井を埋めるようにズームされます。
オーディオファイルとモンタージュのナビゲーション同期
選択した複数のオーディオファイルやモンタージュの間で、スクロールやズームを同期します。異なるバージョンを視覚的に比較する際に便利です。
ラウドネス分析とレポート
オーディオファイルとモンタージュにて、カスタマイズしたラウドネスレベルとピークレベルのレポートを作成することができます。特定のラウドネス基準に応じた作業に集中するために、これらのレポートはプリマスタリングの評価とポストマスタリングの品質管理の両方に有用です。
ビジュアル分析
オーディオファイルやモンタージュを詳細かつ視覚的に分析するツールを豊富に搭載。オーディオ処理によるラウドネスの変化を把握しやすいように手助けし、プロエンジニアにもオーディオ愛好家にも有益です。
新しいラウドネスメタノーマライザー機能
オーディオモンタージュのメタノーマライザーに以下の3つの新機能を追加: アクティブクリップのラウドネスを設定、その他をシフト / 最も高いピークを持つクリップをピークノーマライズして、他をシフト / ピークレベルを均一にする
スタートアップアシスタント
WaveLab 12 の基本機能をガイドするアシスタントパネルを追加しました。
拡張されたプロジェクト構造
WaveLab のプロジェクトシステムが刷新されました。必要なファイルをすべて含んだフォルダーまたは ZIP アーカイブとしてバックアップを作成できるなど、利便性が向上しています。
オーディオモンタージュのアセット管理
フォルダー構造の改良により、オーディオモンタージュの構成をよりシンプルに管理できます。オーディオモンタージュ全体をメディアファイルも含めてバックアップすることも可能です。
トラックの非表示
作業中に視認不要なトラックを非表示にし、画面を節約すると共に CPU リソースを空けることが可能です。また不意の編集によるクリップの毀損を防ぐこともできます。
Windows: Steinberg built-in ASIO Driver
もしお使いの PC に ASIO ドライバーがインストールされていない場合、このドライバーが Windows のオーディオサブシステムが供給する入出力へのアクセスを可能にします。お使いのデバイスのサンプリングレートがオーディオファイルと異なる場合は自動変換します。
ファイルの命名規則
新しいフィルターオプションでは、ソース名を変更することで新しい名前を生成することが可能です。
Null Test Track (ヌルテストトラック)
オーディオモンタージュに Null Test Track を新搭載しました。位相反転を利用したオーディオの品質管理やトラブルシュート、解析のための測定テクニック(ヌルテスト)を効率的に実行できます。
フリケンシーバンドモニタリング
オーディオモンタージュとリファレンストラックにおいて、特定の帯域を抜き出して聴くことが可能です。5種類のカスタマイズ可能なリニアフェーズフィルターから選び、A/B 比較を行うことで、マスタリングセッションを効率化できます。
スピーカー設定と再生プラグイン
8つのスピーカー設定それぞれに再生プラグインチェーンのプリセットを付随することができます。スピーカー設定を選ぶだけで関連付けたプラグインに自動的に差し替えられます。
プラグイン設定の複製
同一オーディオモンタージュ上の同じプラグインにおいて、任意のパラメーター設定を瞬時にコピーし、複製することができます。
アルバムウィザードの強化
ISRC 生成機能の強化により、マーカーの調整やクリップ位置の保持などが可能になりました。
その他の新機能
WaveLab 12 はこの他にも様々な新機能や改良を含み、これらの大半はベテランユーザーからのリクエストに応えたものです。オーディオ編集、マスタリング、サウンドデザイン、一括処理など、どんな用途に WaveLab を用いる場合でも、Ver. 12 は大きなメリットを提供します。
オーディオモンタージュ
二つのクリップを位相を極力維持して配置する刷新されたアライメントツール
全タイトルのスタート/エンドタイムの連続再生
モンタージュの各ステージでのプリ/ポストゲイン
トラックをまたいで、プラグインを除外したクリップのコピー
モンタージュのプラグインの一括有効/無効化
モンタージュを開く際にプラグインを読み込まないセーフオープンモード
dB レベルルーラーの追加
モンタージュ毎にレンダリングのパスを保存
モンタージュ上のアンカーにエンベロープポイントをスナップ
指定したエンベロープポイントに編集カーソルを移動可能
エンベロープオートメーションポイント間のナビゲート
選択したオーディオクリップのレベルを一度に減少
オーディオモンタージュ
マウスアクションでのコンテクストメニューのカスタマイズ
リップルやオートグループ機能にリファレンストラックを包含可能
モンタージュプラグインウォームアップオプションにより、クリップ上のプラグインを安定化
クリップのタイムグリッドオプション
任意のマーカーで録音終了可能
クリップサイドキューの表示/非表示オプション
テキストレポートオプションの改良
シグナルパス上のプラグインの位置に基づきプラグインのタイトルを色分け
クリップの色分けを一括ランダマイズ
マーカー/クリップ/オーディオファイルのリスト書き出し機能にオプション追加
トラックヘッダーのプラグインメニューに全バイパスオプション追加
編集/再生カーソル位置でのクリップを有効化するショートカット追加
オーディオエディター
ゲイン処理使用時に選択範囲内外にクロスフェードを適用
スペクトログラムとウェーブレット表示に波形を透過表示
タイムグリッドオプション追加
スペクトログラム設定ダイアログの更新
再生カーソルの外観と編集カーソルの点滅間隔のカスタマイズ
オーディオの範囲選択中に簡単なマウスの動きでズーム
オーディオの選択範囲をタイムルーラーにクオンタイズ
波形にラウドネスをオーバーレイ表示し、ダイナミクスの視認に寄与
スペクトラムエディターでそれぞれの編集後に選択範囲を自動再生
生産性
全ウィンドウに渡って1,000以上のツールチップを追加
すべての VST 2 プラグインを無視するオプションを追加
2個目のタイムコードウィンドウを追加
ファイルブラウザーにフォルダー内容の更新ボタンを追加
レンダリングオプションメニューに Finder / エクスプローラー表示オプションを追加
ファイルのないドキュメントをカラータブ表示可能
プラグインメニューに挿入オプション
タイムルーラーにカスタムサンプルブロックユニットを追加
CSV ファイルからマーカーを読み込み可能