Steinberg Media Technologies GmbH

Creativity First

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20097 Hamburg

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たくさんのご来場 ありがとうございました。

The Steinberg Day 2009 は、たくさんの方々にご来場いただき、大盛況のうちに終了しました。
アーティスト トークライブでプロの音楽制作現場の様子やノウハウの紹介、デモステージや展示コーナーで Cubase 5 新機能の紹介/体験など、場内では多くのユーザーの皆様と直接、間接的に交流を持つことができ、また多くの 3rd パーティー プラグインメーカーの皆様のご協力で Cubase とプラグイン ソフトウェアによるシステム構築をご紹介できました。

このページではイベント東京会場の模様をライター目黒真二氏によるレポートで紹介し、イベント会場で寄せられたお客様の声をお伝えします。
なお、Steinberg Lab での製品展示各地でイベントを展開しておりますので、ご興味を持ちつつ残念ながらご来場いただけなかった方は、ぜひ足をお運びください。
Steinberg と Yamaha は今後もイベントなどを通してお客様のお役に立てるように、皆様の声を頂戴しつつ製品の情報提供に努めて参ります。

The Steinberg Day 2009 スタッフ一同

The Steinberg Day 2009 レポート

by 目黒真二 (マルチメディアライター/音楽ディレクター)

5月23日正午、ラフォーレミュージアム六本木会場。有名ゲストの出演やサードパーティーのプラグインの大量展示があるとの前評判からか、開場とともに展示ロビーは瞬く間に熱気を帯びた来場者であふれかえった。

「すべてのクリエーター、ミュージシャンへ」と銘打った今回のイベント。ロビーには Steinberg の Cubase 専用コントローラー CC121、FireWire オーディオインターフェース MR816 シリーズ、Yamaha の USB キーボードスタジオ KX シリーズやデジタルミキシングスタジオ n シリーズ、といったハードウェアと共に Cubase 5 が接続されており、実際に音楽制作を行う環境を想定した「総合的なプロダクションの提案」がされている。

来場者が実際に自分で操作を体感しスタッフに気軽に質問できる、「ハンズオン(体験型)」の展示である。
たとえば、Cubase 5 の新機能であるボーカルピッチ修正機能では的確なサンプルが用意され、実際に操作し修正の効果を聞くことができ、実際に体験して「これまでの編集の苦労から解放される」と満足そうに話す来場者もいた。

VST PlugIn Zone

総計33ブランドにもおよぶ、3rd パーティーメーカー展示 "VST Plugin Zone"。Cubase コーナーに負けずとも劣らない賑わいを見せていた。

世界標準規格 "VST" だけに、対応するプラグイン/メーカーが多く、加えて、これだけのそうそうたるプラグインメーカーが一堂に会するまたとないチャンスとあって、来場者も各メーカーのブースを1つ1つ順番に回り、音を確認していた。

Steinberg History & スペシャルインタビュー

開場30分後、スクリーンにドイツ Steinberg 社のオフィスからスタッフ達の挨拶が映し出される。このイベントのために Steinberg のスタッフによって語られた Cubase 5 開発ストーリーでは、新機能開発のアイデア、開発で困難だったこと、各新機能のポイントがドイツからのビデオレターで紹介された。
続いて、中田ヤスタカ氏、渡部高士氏、中西亮輔氏によるCubase 5 やオーディオ&ポストプロダクション Nuendo シリーズのインタビューが投影される。各氏とも Cubase のアドバンテージについて「先端性」「完結性」をあげていた。
中田ヤスタカ氏は Cubase を SX 時代からソフトシンセ目当てで使い始めたそうだが、現在ではすべての工程を Cubase 5 でこなしているヘビーユーザーだけに、参加者も氏の言葉を一言も聞き逃すまいと熱心に耳を傾けていた。「今後の Cubase に期待することは?」の質問には「MIDI データもオーディオデータみたいに余韻が残らないようにコピペできるようになって欲しい。」とのこと。エレクトロなどのタイトなノリを崩さないように MIDI 音源の余韻も自動的にカットしてくれる機能、ということのようだ。さすがヒットチャートを常に賑わせている氏ならでは実践的なコメントと言えよう。

*インタビューの一部を下記ページで紹介しています。
中田ヤスタカ氏 / 渡部高士氏 / 中西亮輔氏

今、Cubase 5 を選ぶ理由 / 大島崇敬

メインステージ、トークライブのトップバッターは、大島崇敬氏。現在制作中の曲を惜しげもなく披露し、「Cubase 5 なら曲作り、アレンジ、ミックスが同時進行でできる。」という氏の制作工程と Cubase 使用のメリットを解説。特に、数十を越えるトラックのすべてにプラグインを8個挿入している Cubase 5 のミキサー画面に会場は唖然。「極端な例ではあるが」と前置きしたうえで、「これだけの多数のトラックとプラグインを使っても安定し、なおかつサウンドが崩壊しない。通常はアレンジというのはすべてを作った後で減らすことがこれまでの手法だったが、Cubase 5 のおかげで『足すアレンジ』ができるようになった。」と語る。
また、FXpansion 社の VST ドラム音源 "BFD2" を使ったドラムトラックメイキング術も披露。「BFD2のアンビエンスをうまく使うことでトラックが生きてくる」とその具体的かつ効果がすぐにわかる手法で解説していた。

Cubase 5 を用いた最先端のトラックメイキング術 / 江夏正晃

メインステージ第2弾は、江夏正晃氏が新ユニット FILTER KYODAI を率いてアグレシッブなライブで登場。ワイルドでリズミカルなビートに場内も興奮気味に。そしてパフォーマンスが終了すると、もの静かに Cubase 5 を使ったトラックメイキングについて語り始める。
まず「低音のトリートメント方法」では「ビートの中心となるキックに妥協はいけない。」と2つの異なるキックを混ぜ合わせ芯がありかつ低音が響くトラックメイキングを提示。そして「ドライブ感の出し方」では打ち込みにありがちな平坦なフレーズにディレイをかけその場で疾走感溢れるフレーズへと変化させ、さらにフィルターを曲中でこまめに操作することで、曲全体を動的に変化させるなど、氏のこれまでの経験上による手法が次々と解説され、来場者もメモを取りながら熱中して耳を傾けていた。

また、「マスターフェーダーは動かさずリミッターで処理をする」「マスタリングは一度ファイルに書き出してからマキシマイザーをかける」など、Cubase 5 の機能だけに留まらず、音楽制作のヒントとなるトータルな音楽制作手法を紹介。

Cubase による映画音楽の世界 / 寺嶋民哉

メインステージ第3弾、近年の「半落ち」「ゲド戦記」など映画/舞台音楽を中心に活動する新進作曲家寺嶋民哉氏のトークは、80年代に Cubase を使い始めた頃の話からスタート。「初めて Cubase のメイン画面を見た時に自分の理想とするものと合致した」、それ以来 Cubase シリーズを使い続けているとのこと。「その頃は周りに Cubase ユーザーが少なくて肩身の狭い思いをしました」との話に会場は笑いに包まれる。
氏はメインの音源として East West 社のオーケストラ音源を多用しているとのことで、実際にゲド戦記の Cubase プロジェクトをスクリーンに映しながら、Cubase 5 のスコアエディターを使った制作過程を解説。ほかに、ゲド戦記での楽曲制作期間や、映画音楽の制作で苦労することなど制作過程の裏話が語られる。またスクリーンには寺嶋氏の自宅アトリエの様子が投影され、Cubase 5 とアトリエ内のハード機材の関係や制作順序などが語られた。

最後に、「自分の感覚を信じて作り続けること。ソフトは単なる道具と考えること。」未来のクリエーターに向けた熱いメッセージをくれた。

Demo & Seminar / Sub Stage

Cubase 5 - 新機能の魅力に迫る

会場内のサブステージでは、Yamaha 青木スタッフが、オリジナルテクノポップを素材として Cubase の新機能を紹介。ボーカルトラックが Vari AudioPitch Correct でピッチ修正されていく様子や、LoopMash でリズムトラックにオリジナルビートが追加される過程をオペレーション。ピッチ修正機能では「レコーディングがすべて終了した後でも、ハモリを自由に作ることができる。」と自身の制作手法も紹介しながら新機能をアピール。

CC121、MR816 CSX による快適なワークフロー

Yamaha 中村スタッフによるサブステージ第2弾では、Steinberg のハード製品とのコラボレーションでいかに制作がスピーディーにかつ効率的になるかを紹介。特に Cubase 専用コントローラー CC121 は、リアルタイムの音色変化、そしてマウスに代わるクリエイティブなミックスを行えるグッズとしてフィーチャー。また、MR816  CSX の Cubase 5 を併用したセッティングの簡易さ、そして内蔵高品位 DSP を利用した PC に負荷をかけないミックス手法などを解説。

新感覚ソフトウェア Sequel 2 で手軽に始める音楽の世界

Yamaha 中島スタッフによるサブステージ第3弾では Sequel 2 を紹介。Sequel 2 には、多数のループをはじめソフトシンセやエフェクトが付属し、誰にでも手軽に音楽制作ができることを紹介。「すべての工程が1つのウィンドウで完結できる」という点を中心に、特に初心者がつまずきやすい点、また難しく思える点を、実際に Sequel 2 で曲を完成させながら噛み砕いて説明していた。

どのセミナーも実践的な内容で、各回とも立ち見が出るほどの大盛況。インストラクターの熱弁を来場者達も食い入るように見つめていた。

彼らスタッフが講師として出演する Cubase セミナーは全国各地でも行われている。

イベント/セミナー情報はこちら

XSPAND YOUR WORLD ~ Yamaha Synthesizer Live ~

メインステージの最後には、浅倉大介氏と守尾崇氏が登場。前半は、Motifator.com の MOTIF XS 最新音色の中からお気に入りの音色を紹介。MOTIF XS は Cubase とも高い親和性を持つ Yamaha のワークステーションシンセサイザーだが、二人の音色に対するこだわり、そして浅倉氏のとっておきの奏法などを、笑いを交えながら楽しく語る。

そして後半の二人のライブパフォーマンスは圧巻。疾走感溢れるビート、カラフルなフレーズ、そして華麗なプレイに会場はオールスタンディング状態に!息をつく間もないダイナミックな変貌を遂げ続ける曲に来場者は熱狂状態で MOTIF XS サウンドに酔いしれていた。

レポート後記

イベント終了後に来場者に話を聞く機会があったのだが「Cubase SX 3 からバージョンアップしてなかった。」「まだ他の DAW からの乗り換えに迷っている。」という人たちから、「今回 Cubase 5 を実際に触ったり、セミナーやライブを見たりしたうえで納得して Cubase 5 にすることに決めた。」という答えが返ってきた。確かに雑誌や Web などで Cubase 5 の新機能はチェックできるが、実際にイベントで「見て触って聞いて」その良さを体感できたという結果であろう。Cubase ユーザーやこれからユーザーになる人たちには貴重な体験ができたイベントであった。

レポーター:目黒真二

マルチメディアライター/音楽ディレクター。
近著に「基礎から新機能までまるごとわかるCubase /Cubase Studio 5」、「おやじばんどの第一歩~ギターを引っ張り出して復活しよう(スタイルノート社)」がある。
また「平池尚」名義で作/編曲活動も行っており、近作には「メダカのお願い/福島郁恵(セントラルレコード)」がある。
ameblo.jp/thin-bass/

ご来場者の声 ~会場アンケートから~

  • 今回のようなイベントを定期的に行ってください。
  • 東京/大阪のみならず、全国各地でイベントを実施して欲しい。
  • もうすこし初心者を対象とした展示やステージのイベントがあると良いと思いました。
  • プラグインをもっとフィーチャーした内容を期待しています。
  • リミックスやコンペなどのコンテストを実施してください。
  • ステージトーク、展示コーナーなどとても勉強になりました。楽しくて一日中会場にいました。
  • ステージ終了後に、短時間でも良いので質疑応答のコーナーがあるとよかった。
  • ヤマハの楽器やシンセサイザーを中心としたイベントを楽しみにしています。
  • Cubase を使用しているクリエーターの生の声が聞けて勉強になりました。
  • 音楽制作を行う夢と希望を目と耳で感じられた。
  • 今まで色々と購入を悩んでいましたが、今回のイベントを通して購入に踏み切るきっかけになりました。良い体験をありがとうございました。