Steinberg Media Technologies GmbH

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鈴木 Daichi 秀行氏の Studio Cubic に訪問インタビュー

聞き手:ヤマハ株式会社 Steinberg 国内商品担当

Q. 鈴木さんの音楽遍歴を教えていただけますか?
中学2年のときくらいに、友達とバンドをやり始めまして、キーボードを担当していました。まわりの人がギター、ドラムと先に担当して、空いている楽器がキーボードしかなかったという(笑)。ヤマハの V2 や KX5 などを使っていましたね。お茶の水の楽器店などよく利用してました。TM NETWORK なんてよく聞いてコピーしていましたね。

Q. いつころから、いわゆる「打ち込み」を始められたんですか?
中学から QX5 で打ち込みも始めました。高校からはギター一辺倒でギターばっかり弾いてました。19歳の時から Mac を使い始めたんですが、まわりに Cubase を使って打ち込みをしていた人が多かったこともあり、直感的に触れるなと思って Cubase を使い始めたんです。Mac の Performa 575 と Cubase 2.0 でしたね。90年代半ばくらいのことですね。

Q. 16年近く Cubase を使い続けていることになりますが、その理由を教えていただけますか?
僕のやりたいこととシンクしていることですね。MIDI の打ち込みから次第にオーディオ機能が強化されていき、波形編集機能や VST など、必要な機能が搭載されていったことですかね。

Q. では、Cubase も割とアップデートを繰り返されてたのですか?
はい。Cubase VST5 のあたりはかなり洗練されてましたね。これでライブのマニピュレーターの仕事をしたりしてました。あと、動作が軽かったですね。Cubase SX になるちょっと前、Mac が Mac OS X になる時に Windows に乗り換えました。2000年くらいのことでしょうか。ちょうど、この頃から Nuendo を使い始めて、Nuendo に移行しました。その後もバージョン2、3とアップしまして Nuendo 4 まで使い続けていましたが、Cubase 5 が出たときに、Nuendo 5 が待ちきれずに、また Cubase に戻りました(笑)。

Q. Cubase 5 の時に、Nuendo から戻られた理由というのは?
プラグインが増えたのもそうですし、マルチチャンネルエクスポート、VariAudio もかなり大きいですね。
Pitch Correct も併用します。あと、VST Expression も対応プラグインが少ないながらも、色々試しました。

Cubase をシステムの中心とした音楽制作用途の Studio A

 

 

Q. では早速、スタジオを拝見させていただきます。
このスタジオは主に音楽制作用途ですか?

はい、上のフロアにももう1つスタジオがあるのですが、そこはレコーディング用途で、ここは主にアレンジや制作で使っています。

Pro Tools、Nuendo が稼動するレコーディング用途の Studio B

 

 

Q. 制作とレコーディングとでスタジオを分けられた理由というのは?
同時進行できる利点ですね。他のエンジニアの方がミックスしている間に、ここで作業ができることです。

Q. メインの制作システムについて教えてください。
DAW は Cubase 5.5 です。OS は Windows 7 64bit で CPU は Core i7 です。SSD も多用しています。 オーディオインターフェースは RME Digiface で、Nuendo 8 I/O と 01V96、MOTU 2408 を ADAT 接続しています。マイクで録ることが多いので、物理入力がどうしても多くなってしまうんです。

Q. OS が 64bit とのことですが、Cubase 5 も 64bit ネイティブで使用されていますか?
いいえ、Cubase 5 は 32bit 版を使用しています。全然安定して動作していますよ。

Q. ハードウェアシンセサイザーが多いのも特徴的ですね。
はい、直接 I/O に入力して、Cubase 5 の外部インストゥルメントとして使用しています。Virus は I/O 経由 せず、USB 直接続でプラグインとして立ち上げてますね。全体的にはデジタルものよりもアナログシンセ 系が多いですね。そんな中でも MOTIF-RACK XS はピアノ、生楽器系音色で使っています。

Q. ソフトシンセだとどんなものを使われますか。
色々使っていますが、HALion Sonic も早速インストールして使っています。これからじっくり試したいですね。

Q. マイクプリの使い分けについても教えてもらえますか?
ここでギターを録ることが多いのですが、エレキは FRACTAL Audio 経由で CHANDLER、アコギは AMEK、VINTECH AUDIO がベース、API はハイハットや仮歌用のマイクで使用しています。

Q. 最後に、Steinberg に対して何か期待されるご意見などありますか?
ソフトで言えば、ループ系のインストゥルメントを充実させて欲しいです。ハードウェアでは iPad に代表されるようなタッチパネル式の専用 UI を備えたものを期待します。タッチパネルは音楽制作環境を激変させる可能性を秘めています。偶発的な楽しさも生まれるんじゃないでしょうか。

<鈴木 Daichi 秀行 プロフィール>
1995年、ConeyIslandJellyfish のメンバーとして Antinos Record よりデビューする。 BAND 解散後、プロデューサー、アレンジャー、マルチプレーヤーとしての活動をスタートさせ現在に至る。
代表作: 絢香「三日月」「I believe」、YUI「Feel My Soul」、mihimaru GT「ギリギリ HERO」、モーニング娘。「リゾナントブルー」、柴咲コウ「ラバソー "Limit of Lover mix"」、中川翔子「千の言葉と二人の秘密」、つるの剛士「メダリスト」
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